2003 Fiscal Year Annual Research Report
純回転輝線の観測による星間空間中の温かい水素分子数の決定
Project/Area Number |
15071204
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長田 哲也 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80208016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 美子 北里大学, 一般教育(基礎科学センター), 助手 (10343469)
片座 宏一 宇宙科学研究所, 次世代探査機研究センター, 助教授 (70242097)
川田 光伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
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Keywords | 光学赤外線天文学 / 中間赤外線 / 水素分子 / 星間物質 |
Research Abstract |
望遠鏡の設計製作を進め、アレイ検出器の選定とその読み出し回路の設計を始めた。 [望遠鏡の設計・製作]望遠鏡の光学系の設計を行なった。口径としてどの程度のものが本研究に最適か、さまざまな天体での推測値を想定して、S/N比のシミュレーションを行なって口径は1m程度のものが本研究に最適であると決定した。これにもとづき、望遠鏡の架台部分の製作を始めた。力学的安定性の面で有利な経緯台方式で設計し、製作を始めた。経緯台では赤道儀方式とは違って、駆動軸を計算機制御し、角速度がゼロから広い範囲まで変化させる必要があるので、高精度のエンコーダを使用しリアルタイムのサーボをかける設計とした。これらは名古屋大学現有の1.4m望遠鏡で採用し、精度良いポインティングとトラッキングを実現しており、今回の設計でも、充分に生かすことができた。また、今回の架台部分は、従来の鉄板の溶接や鋳物などの重厚なものを使わず、トラス構造を主体として、ユニット部品から構築した。これによって従来考えられなかったほどの軽量化と、それによる熱慣性の減少が可能となった。完成した高度軸の動作試験の結果は、0.1秒角程度の誤差という申し分のないトラッキングを実現している。 [ファブリペロ駆動部の設計開始]極低温作動可能ピエゾ素子の特性を文献で調査中である。 [中間赤外線アレイ読み出し回路の設計]中間赤外線アレイ検出器を選定し、すばやく低ノイズで読み出す電子回路を設計中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ando, M.: "Construction of Wide Field Cryogenic Telescope"Experimental Astronomy.. 13. 119-134 (2002)
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[Publications] Watanabe, M.: "Simultaneous Optical and Near-Infrared Spectropolarimetry of Type 2 Seyfert Galaxies"Astrophys.J.. 591. 714-732 (2003)
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[Publications] Nagashima, C.: "An Optical and Near Infrared Search for Brown Dwarfs in the Pleiades Cluster"Mon.Not.R.Astron.Soc. 343. 1263-1270 (2003)
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[Publications] Jiang, Z.: "A Near Infrared Study of the Star Forming Region S269"Astrophys.J.. 596. 1064-1079 (2003)
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[Publications] Nagata, T.: "The Infrared Counterpart of the X-Ray Nova XTEJ1720-318"Publ.Astron.Soc.Japan. 55. L73-L76 (2003)
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[Publications] Ita, Y.: "Variable stars in the Magellanic Clouds : results from OGLE and SIRIUS"Mon.Not.R.Astron.Soc. 347. 720-728 (2004)