2004 Fiscal Year Annual Research Report
純回転輝線の観測による星間空間中の温かい水素分子数の決定
Project/Area Number |
15071204
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長田 哲也 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80208016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 光伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
片坐 宏一 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・赤外サブミリ波天文学研究系, 助教授 (70242097)
岡本 美子 茨城大学, 理学部, 助手 (10343469)
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Keywords | 光学赤外線天文学 / 中間赤外線 / 水素分子 / 星間物質 |
Research Abstract |
望遠鏡の設計製作を進め、分光器を設計し、アレイ検出器を入手した。 [望遠鏡の設計・製作]望遠鏡の光学系を決定し、望遠鏡の架台部分の製作を進めた。光学系は、1mの主鏡を入手し、これと組み合わせる副鏡部分を設計中である。望遠鏡架台は、力学的に安定な経緯台方式を採用した。前年度に製作した高度軸に続いて、方位軸を製作し、その動作試験まで行なった。軽量強固で廉価な建築部材のトラス構造でセルを製作し、その下に高度軸用の大きなRガイドを配することで、鏡を真下から支持する構造とした。オープンループの駆動試験を行ない、高度軸・方位軸ともに0.1秒角以内の誤差を達成した。さらに、すでに実績のある南アフリカ1.4m望遠鏡と同様のハードとソフトに基いた望遠鏡の制御システムを導入した。これを使った駆動試験へと進む。 [ファブリペロ分光器の設計]共軸反射系を用いてコンパクトに高分散を達成する光学系を設計した。ファブリペロのエタロンに関しては、材質とそのコーティングについてメーカーと打ち合わせを行なっている。これらを内蔵するクライオスタット部の設計を行なっている。 [ファブリペロ駆動部の基礎実験]ピエゾ素子を極低温で作動させて試験を行なっている。これまでの試験では、極低温での動作自体には問題ないものの、冷却と室温への復帰の途中で積層部分が破壊することがわかり、その対策を考案中である。 [中間赤外線アレイ読み出し回路の設計]中間赤外線アレイ検出器を選定して入手し、そのソケットと読み出し電子回路を設計製作中である。
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Research Products
(6 results)