2007 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマを用いたミクロ反応場の創成とその応用に関する総括研究
Project/Area Number |
15075101
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橘 邦英 Kyoto University, 工学研究科, 教授 (40027925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 彰三 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (40016655)
寺嶋 和夫 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (30176911)
白藤 立 京都大学, 産官学連携センター, 准教授 (10235757)
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Keywords | マイクロプラズマ / マイクロ放電 / プラズマ生成制御 / プラズマ診断シミュレーション / 非平衡材料合成 / 真空紫外光源 / バイオマテリアルプロセス / プラズマメタマテリアル |
Research Abstract |
5年間の研究期間の最終年度にあたり、新学術分野としての体系化を念頭に置いて、これまでの研究の取り纏めと成果の公開に注力した。本年度の具体的な研究成果の内容として、「つくる」班では、種々のマイクロプラズマジェットの開発とプラズマ生成におけるガス流のダイナミックス、液体や超臨界流体中でのプラズマ生成、磁場を利用した低圧下でのマイクロプラズマ生成、高効率プラズマ生成に向けた電極や器壁材料の開発などのテーマでの研究が進展した。「みる」班では、微小空間や壁面近傍での荷電粒子や励起粒子の時空間挙動の新しい計測法の確立や、マイクロプラズマジェットの動作機構の解明などの研究に加えて、マイクロプラズマの人工的配列による新規材料(メタマテリアル)としての機能に関する研究、気泡を含む液体中での放電現象と生成されたラジカルの計測などの新しい研究が進展してきた。「つかう」班では、マイクロプラズマジェットによるバイオマテリアル処理、低温気体中でのマイクロ放電による新材料合成、イオン液体中でのカーボンナノチューブへのDNAの内包技術やマイクロプラズマ推進器の開発などの研究において学術的な基礎が確立され、応用への展開が期待されている。 これらの研究成果を公表するため、主要な国際会議でマイクロプラズマセッションの企画を提案し、班員に積極的な参加を促した。また、本領域の発足と同時に日本でスタートしたマイクロプラズマ国際会議の第4回目(IWM-4)が台湾で開催され、班員の多数が参加した。今年度の一般公開では、青少年向けの啓発活動も含めて、本領域のプラズマ科学全体での位置づけと研究成果を紹介した。
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Research Products
(12 results)