2007 Fiscal Year Annual Research Report
研究領域「最高エネルギー宇宙線の起源」の統括と運営
Project/Area Number |
15077101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 The University of Tokyo, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 三郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 名誉教授 (40047337)
垣本 史雄 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00092544)
吉田 滋 千葉大学, 理学部, 准教授 (00272518)
笠原 克昌 早稲田大学, 理工学研究所, 教授 (00013425)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (50114616)
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Keywords | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
平成19年度には以下の研究を実施した。 1. 大気蛍光望遠鏡第1サイト(Black Rock Mesa)と第2サイト(Long Ridge)のデータ読み出し回路(AD変換と信号認識)とトリガー回路(シャワー軌跡認識)の調整を行い、平成19年6月から観測運用を開始した。 2. 同、第3サイト(Middle Drum)に、米国グループの既存望遠鏡(HiRes-1)の移設を行い、調整の後、平成19年11月から観測運用を開始した。 3. 第1サイトにおいて、大気透明度測定用ライダー(6月より)と雲量測定用赤外カメラ(11月より)の運用を始めた。また、中央標準レーザ射出装置のサイト整備(ユタ大学担当)を行い、装置の移設を行った(3月)。 4. 地表検出器500台へのアクセスを行い(4-6月)、通信アンテナ・電子回路・GPS・充電管理器・バッテリなどの調整と交換を行った。これにより運用状態が大幅に改善され、7月より、小アレイ(50台規模)3ヶ所の試験運用が可能となった。 5. 地表検出器の追加配備・再調整と水害・動植物害などからの復旧を行った(10-11月) 6.地表検出器データ採取プログラムのファームウェアについて、見直しと再構成を行った(9-2月)。 7. 各通信塔と望遠鏡サイトを結ぶ、長距離無線ネットワークを導入した(2月)。 8. 以上により平成20年3月から地表検出器全数の観測運用を開始した。 これらの研究計画を統合して推進するために、総括班会議(JEB: Japanese Executive Board)を月例で開催した。宇宙線望遠鏡グループ全体会議を2回開催した。以上の研究実施に伴う、外国旅費・会議参加費用・領域運用に伴う事務費・人件費などを、総括班で執行した。装置の現地設置に係わる費用(国内外運送費・設置工事費用・データ通信塔建設など)を総括班で執行した。
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Research Products
(10 results)