2008 Fiscal Year Annual Research Report
研究領域「最高エネルギー宇宙線の起源」の統括と運営
Project/Area Number |
15077101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 The University of Tokyo, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (50114616)
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Keywords | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
宇宙線望遠鏡装置TAは、平成19年3月に完成して定常的な観測を始めた。本年度は観測を継続しつつ並行して装置較正の精密化を図った。望遠鏡カメラPMTについては、拡散キセノンランプを用いて2時間毎に較正を行った。大気透明度については、ステーションにおけるライダーと共に、アレイの正中心に標準・レーザーを設置して、12月から運用を始めた。これを用いてステーション全3基が同等に較正できるようになった。地表検出器アレイは、11月に4台の追加配備と約20台の回収・修理・再配備を行った。以降は、700Hzで検出器を通過する宇宙線ミュー粒子を用いて検出器ゲインと線形限界の較正を行いつつ、定常観測を行っている。常時95%を超える検出器が稼動している。装置の運用当番は、日米韓を含むTAグループ構成員全員が共同で行った。データ解析についでは、個別検出器部の較正を、各計画研究グループがその製作部分を担当して行った。データ解析は、日米韓の研究者が共同して開発を行ったが、グループを横断するデータ解析会議・ワークショップを隔月にTV会議等で行って結果を発表.議論した。TA全体会議を3度行った。場所は6月のソルトレーク市ユタ大学、10月に韓国梨花女子大、21年2月に柏宇宙線研である。研究成果については、平成20年度1年間のデータを用いて、第31回宇宙線国際会議(2009年7月ポーランド)に23編の発表申請を行った。また、研究代表者は、同会議でHE部のラポータとして指名された。
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Research Products
(5 results)