2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15077202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 武 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (10029564)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50114616)
瀧田 正人 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (20202161)
千川 道幸 近畿大学, 理工学部, 助教授 (50179941)
田中 真伸 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (00222117)
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Keywords | 宇宙線 / 超高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
交付申請時に予定した以下の開発研究を行った。 ○大気蛍光望遠鏡の設計を完了し、望遠鏡6基(全体の1/3)の製作を行った。現有の原型器をベースにして最終設計を行い、経済性と一定時間で確実な精度調整を行う必要を考慮して、反射鏡を構成する18枚の単位鏡の取付方法とその調整方法を変更した。また、安全性・経済性・輸送や据付の容易さも考慮して、躯体の構造や材料、撮像カメラの支持・調整方法を最適化した。 ○単位鏡の光学パラメータ(焦点距離・球面精度・反射率など)を自動測定する装置を設計・製作した。鏡の製造会社に設置し、すべての単位鏡の性能試験をこれで行う予定である。 ○AD変換器・トリガー・PMT高圧電源について、性能とコストの最適化を考慮した最終設計を行った。試作モジュールの試作を完了した。平成16年度始めに性能試験を行う。データ収集の基本設計を行い、インターフェイスを選定した。 ○キセノン発光管とYAPシンチレータを用いたカメラ較正装置の設計を行った。 ○大気透明度を較正するライダー装置の基礎設計を行った。使用するレーザ・望遠鏡などを購入し性能試験を開始した。大気蛍光法に関する国際workshopを開催し、そこで議論された光子数を絶対較正したレーザの側法散乱を用いる較正方法を日米共同で検討し始めた。 ○パワーを絶対測定した窒素ガスレーザとそのレーリー散乱を利用して、紫外・短パルスの標準光源を製作した。これを使った光電手増倍管の量子効率・収集効率測定装置を設計・製作した。 ○明野観測所における望遠鏡の統合試験は平成16年度に延期した。 ○光トレースのプログラムを製作し、望遠鏡の光学パラメータとその要求精度を確認した。結果は、望遠鏡と単位鏡の性能試験装置の製作に反映された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] M.Fukushima: "TELESCOPE ARRAY PROJECT FOR EXTREMELY HIGH ENERGY COSMIC RAYS."Prog.Theor.Phys.Suppl.. 151. 206-210 (2003)
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[Publications] M.Takeda et al.: "ENERGY DETERMINATION IN THE AKENO GIANT AIR SHOWER ARRAY EXPERIMENT."Astropart.Phys.. 19. 447 (2003)
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[Publications] M.Fukushima et al.: "THE TELESCOPE ARRAY EXPERIMENT AN OVERVIEW AND PHYSICS AIMS"Proc.of the 28^<th> International Cosmic Ray Conference. 2. 1025 (2003)
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[Publications] F.Kakimoto et al.: "THE TELESCOPE ARRAY EXPERIMENT HYBRID MEASUREMENT OF UHECR IN NORTHERN HEMISPHERE"Proc.of the 28^<th> International Cosmic Ray Conference. 2. 1029 (2003)
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[Publications] S.Kawakami et al.: "THE TELESCOPE ARRAY EXPERIMENT THE SEARCH FOR THE CLUSTERS IN THE NORTHERN HEMISPHERE SKY WITH LARGE SCINTILLATOR ARRAY."Proc.of the 28^<th> International Cosmic Ray Conference. 2. 1033 (2003)