2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15077202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 The University of Tokyo, 宇宙線研究所 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧田 正人 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (20202161)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (50114616)
大西 宗博 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (10260514)
藤井 啓文 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (60013439)
松田 武 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (10029564)
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Keywords | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
平成19年度には以下の研究を実施した。 1. 大気蛍光望遠鏡第1サイト(Black Rock Mesa)と第2サイト(Long Ridge)のデータ読み出し回路(AD変換と信号認識)とトリガー回路(シャワー軌跡認識)の調整を行い、平成19年6月から観測運用を開始した。10月に一時休止してデータ採取の自動化等の作業を行った。 2. 同、第3サイト(Middle Drum)に、米国グループの既存望遠鏡(HiRes-1)の移設を行い、調整の後、平成19年11月から観測運用を開始した。 3. 第1サイトと第2サイトにおいて、飛行機の信号灯と町の灯りによる雑音事象排除を行った(トリガー対策と遮光シートの導入)。 4. 第1サイトにおいて、大気透明度測定用ライダーの運用(6月より)と雲量測定用赤外カメラ(11月より)の運用を始めた。 5. 中央標準レーザ射出装置のサイト整備(ユタ大学担当)を行い、基準レーザおよび光学システムの移設と試験運用を行った(3月)。 6. 窒素パルスレーザーと較正されたパワーメータを用いて、柏の宇宙線研究所で標準光電子増倍管50本のゲイン絶対較正を行った。また、温度係数を測定した。これらをユタに輸送して、撮像カメラに取り付けた(3月)。標準球に取り付けたYAPパルサーを使って、絶対ゲインの変動が無視できる程度(0.99±0.03)に小さいことを確認した。 7. 第1サイトと第2サイトにおいて、キセノン発光管による全ての光電子増倍管の相対較正を行った。 8. 電子ビームを用いた望遠鏡の統合較正を行うために、KEKの技術支援を受けて可搬型の電子線形加速器を製作した。平成20年2月に初ビームを得た。 データ解析プログラム、特にシミュレーションと軌跡再構成プログラムの開発を行った。これを用いて、実事象の選別とエネルギー・到来方向の解析を始めた。
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Research Products
(12 results)