2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15077202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 The University of Tokyo, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (50114616)
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Keywords | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
大気蛍光望遠鏡ステーションは、当領域科研費で担当する2基については平成19年6月から、米国の共同研究者が担当する1基については平成19年11月から観測を始めた。本年度は定常観測と並行して、装置の較正を精密化した。カメラPMTの絶対感度については、自主開発の紫外レーザーパルス標準光源によって標準球を7%の精度で絶対較正した。カメラ1台あたり2本の標準球を取り付け、キセノンランプを用いて他のPMTの較正した。またPMT・プリアンプの温度係数を別途測定して補正データベースに組み込んだ。40MeV電子ライナック(別途予算により製作・運用)が完成して、平成21年2月に米国へ輸送、3月に現地設置した。運用開始は今夏の見通しである。大気透明度については、ステーションーヶ所におけるライダーの運用によって、ミー散乱(アエロゾルによる)の消散係数の高度分布を定常的に測定した。またアレイ中心に標準光レーザー設置して12月から運用を始めた。レイリ散乱の補正に重要な、大気密度と温湿度については、近隣の飛行場からのソンデデータを取り込んでデータベース化した。雲による遮蔽効果については、観測中毎時、赤外カメラによる観測領域の撮影を行った。以上に述べたような望遠鏡要素の調整と装置の較正を行い、総合性能の向上を目指している。また、平成20年度1年間に取得したデータを用いて、望遠鏡と地表アレイの測定を比較している。ステレオ観測した事象については、縦方向発達から質量組成を求める解析を行っている。これら研究成果を第31回宇宙線国際会議(2009年7月ポーランド)において発表する。
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Research Products
(5 results)