2003 Fiscal Year Annual Research Report
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15078101
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
渡邊 武 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (40028684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 隆 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50205655)
松島 綱治 東京大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50222427)
湊 長博 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (40137716)
平野 俊夫 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (40136718)
小安 重夫 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)
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Keywords | 免疫監視システム / 免疫制御 / 免疫記憶 / ワクチン / 自己免疫病 / がん / 感染症 / アレルギー |
Research Abstract |
本特定領域研究では、これまでの細胞、分子、ゲノム解析によって蓄積されてきた免疫研究の膨大な情報と成果を基盤として、「免疫監視システム」の実体の追究とその本質的な理解を第一の主眼とする。さらにその理解に基づいた成果として、個体レベルでの免疫監視システムの時間的・空間的制御を可能とする新次元の方法論、例えば、ワクチンの新しい接種法の開発や、免疫監視機構の破綻に起因する疾患(がん、自己免疫病、アレルギー、潜伏感染など)の人為的制御や予防に資する新しい方法論などを導く「基礎研究」の推進をもう一つの主眼としている。そこで総括班では以上の目的を達成すべく、研究者の構成、研究方針の策定、研究項目の立案、研究進捗状況の把握と必要に応じての計画の修正、変更を行う。もう一つは、免疫学および関連する分野ですでに確立された優れた実績と高い見識のある研究者で構成されている総括班で領域研究全体の進行状況を把握し、本特定領域での研究項目、研究成果を総合的に評価する役割を担う。本年は計画研究のみであったが、2回の総括班会議、3回の班会議、1回の公開シンポジウムの開催を通じて上記の目標を達成すべく活動を行った。さらにホームページを開設し、本特定研究での成果を常時公開し、セミナー等の広報、有用な研究情報を班員のみならず、広く研究者、大学院生等に公開してきた。さらに、ニュースレターを発行した。また、重点的に研究費の補填を行い、個々の研究のさらなる発展を促進した。
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[Publications] Ishida, D: "Myeloproliferative stem cell disorders by deregulated Rap1 activation in SPA-1-deficient mice."Cancer Cell. 4. 55-65 (2003)
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[Publications] Murai, M: "Peyer's patch is the essential site in initiating murine acute and lethal graft-versus-host reaction."Nat Immunology. 4. 154-160 (2003)
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[Publications] Saito, T: "Negative feedback of T cell activation through inhibitory adaptors and co-stimulatory receptors."Immunology Review. 192. 143-160 (2003)
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[Publications] Kubo, M: "Suppressor of cytokine signaling and immunity."Nature Immunology. 4. 1169-1176 (2003)
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[Publications] Honda, K: "Prostaglandin D2 Reinforces Th2 Type Inflammatory Responses of Airways to Low-dose Antigen through Bronchial Expression of Macrophage-derived Chemokine."J.Exp.Med.. 198. 533-543 (2003)
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[Publications] Abe, Y: "Expression of apoptosis-associated protein RCAS1 in macrophages of histiocytic necrotizing lymphadenitis."Int.J.Hematology. 77. 359-363 (2003)