2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15079208
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Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
Principal Investigator |
山本 章嗣 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 教授 (30174775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良 篤樹 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 講師 (60387959)
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Keywords | 3次元免疫電子顕微鏡法 / 銀増感法 / 小胞輸送 / エンドソーム / マルチベシキュラーボディー / SKD1 / 電子顕微鏡トモグラフィー / オートファジー |
Research Abstract |
本研究では、免疫電顕法を行った試料を、電子顕微鏡トモグラフィーなどにより、高解像力で、しかも3次元的に解析することにより、小胞輸送蛋白質分子の正確な局在と挙動を明らかにし、小胞輸送装置の全体像を明らかにすることを目的としている。本年度は、電子顕微鏡トモグラフィーシステムを用いた、小胞輸送系の3次元解析に本格的に着手し、その研究を推進することができた。 1.マルチベシキュラーボディー(MVB)における内部小胞の形成機構.エンドソーム系のMVBの内部小胞には分解予定のタンパク質が選別され、後期エンドソーム/リソソームに向けて輸送される。RNA干渉法により、AAA型-ATPaseの1つであるSKD1の発現を抑制すると、上皮成長因子受容体(EGFR)のエンドソームからリソソームへの輸送が阻害された。SKD1を枯渇させた細胞では、MVBにおけるEGFRの内部小胞への選別が阻害され、内部小胞の数も減少していることが明らかになった。現在、電子顕微鏡トモグラフィーによる解析を進めている。 2.オートファゴソーム形成の解析.隔離膜の伸展とオートファゴソームの形成を電子顕微鏡トモグラフィーによって3次元的に解析した。 3.本研究で開発改良した、免疫電子顕微鏡法を用いて、小胞体、ゴルジ体、エンドソーム系、オートファジー、シナプス小胞、インスリン分泌顆粒、トランスサイトーシスなどについて多くの班員と共同研究を行った。
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