2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15079208
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Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
Principal Investigator |
山本 章嗣 Nagahama Institute of Bio-Science and Technology, バイオサイエンス学部, 教授 (30174775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良 篤樹 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 講師 (60387959)
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Keywords | 3次元免疫電子顕微鏡法 / 銀増感法 / 小胞体 / ゴルジ体 / エンドソーム / オートファジー / 小胞輸送 / メンブレントラフィック |
Research Abstract |
本研究は、免疫電顕法と電顕トモグラフィーなどの3D技術とを組み合わせ、オルガネラ間の小胞輸送過程を高解像力で立体観察することにより、複雑な形態を持つ輸送装置(小胞体-ゴルジ体、分泌顆粒、エンドソーム、オートファゴソームなど)における小胞輸送蛋白質分子の正確な局在と挙動を明らかにし、小胞輸送機構の全体像を明らかにすることを目的としている。本年度は、電顕トモグラフィーを用いた小胞輸送系の3次元解析を本格的に推進した。 1.オートファゴソーム形成の解析.オートファゴソームの形成過程を電子線トモグラフィーによって3次元的に解析し、隔離膜と他のオルガネラの位置関係を明らかにした。その結果、隔離膜と密着して小胞体が存在し、その伸張に何らかの作用を及ぼしていることが示唆された 2.マルチベシキュラーボディー(MVB)における内部小胞の形成機構。RNA干渉法により、エンドソーム系に働くAAA型-ATPase SKD1の発現を抑制すると内部小胞形成が阻害され、エンドソームからリソソームへの輸送も阻害されることを明らかにした。現在、電子線トモグラフィーによる解析を進めている。
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