2007 Fiscal Year Annual Research Report
リソソームを中心とした輸送ネットワークの分子機構と機能
Project/Area Number |
15079209
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉森 保 Osaka University, 微生物病研究所, 教授 (60191649)
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Keywords | リソソーム / タンパク質分解 / エンドソーム / オートファジー / EGF 受容体 / ユビキチン / 歯周病菌 / リン脂質 |
Research Abstract |
分解オルガネラであるリソソームは、細胞内外の物質を消化する主要な場である。分解の対象となる物をリソソームに運び込むために、メンブレントラフィックによる輸送ネットワークが細胞内に張り巡らされている。ネットワークは細胞外から取り込まれた分子が辿るエンドソーム系経路と、細胞自身め構成成分が運ばれるオートファジー経路からなる。本研究は、リソソームを巡る輸送ネットワークの膜ダイナミクスの分子メカニズムと細胞や組織・個体における機能的意義の解明を目指すものである。本年度の成果は以下の通りである。1)EGF受容体は細胞膜からエンドソームに運ばれるまで常にユビキチン化酵素(E2及びE3)と共におり、それらによるポリユビキチン化がリソソームへの選別に必須であることを示した。EGF受容体をユビキチン化するE2の特定に成功し、従来言われていたものとは異なるものであることも明らかにした。2)歯周病菌P.grngivalisが宿主細胞に侵入する際、まずα5β1インテグリンに結合後脂質ラフトにRac1をリクルートしそれによりアクチン重合を促進し細胞内に入り込むことが、菌成分を付着したビーズを用いたアッセイ系により判明した。3)新たに同定した2種の新規Beclin結合タンパク質が、それぞれオートファジーをオートファゴソーム形成の段階で正と負に調節することを見出した。4)オートファジーに必須のリン脂質PI3Pについて、その合成酵素のみならず分解酵素(フォスファターゼ)もオートファジーの制御に重要であることを示した。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] A single amino acid mutation in hepatitis C virus NS5A disrupting FKBP8 interaction impairs viral replication.2008
Author(s)
Okamoto, T・Omori, H・Haname, Y・Abe, T・Nishimura, Y・Suzuki, T・Miyamura, T・Yoshimori, T・Moriishi, K・Matsuura, Y.
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Journal Article] Human TRME-8 Is Involved in Membrane Trafficking through Early Endosomes.2008
Author(s)
Fujibayashi, A・Taguchi, T・Misaki, R・Ohtani, M・Dohmae, N・Takio, K・Yamada, M・Gu, J・Yamakami, M・Fukuda, M・Waguri, S・Uchiyama, Y・Yoshimori, T・Sekiguchi, K.
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Journal Title
Cell Struct. Funct. Feb.6
Peer Reviewed
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[Journal Article] The C/EBPbeta isoform 34-kDa LAP is responsible for NF-IL-6-mediated gene indction in activated macrophages, but is not essential for intracellular bacteria bacteria killing.2007
Author(s)
Uematsu, S・Kaisho, T・Tanaka, T・Matsumoto, M・Yamakami, M・Omori, H・Yamamoto, M・Yoshimori, T・Akira, S.
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Journal Title
J Immunol. 179
Pages: 5378-5386
Peer Reviewed
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