2007 Fiscal Year Annual Research Report
法使用に体する自治体の関与-地域住民の法的ニーズに体する自治体の体応の研究-
Project/Area Number |
15084210
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
阿部 昌樹 Osaka City University, 大学院・法学研究科, 教授 (10244625)
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Keywords | 紛争 / 紛争処理 / 法使用 / 法的ニーズ / 調査票調査 |
Research Abstract |
本年度は(1)一昨年度から昨年度にかけて実施した『暮らしと法律相談についての全国調査』の集計結果をまとめたデータ・ファイルに内在するエラーを修正するためのデータ・クリーニングとアフター・コーディングの作業を昨年度に継続して行い、それを完成させたうえで(2)エラーが除去されたデータ・ファイルを基礎にして,この調査の基本集計書の作成に着手するとともに(3)データの本格的な統計分析に取り組んだ。また(5)昨年度末に実施した個別面談調査の結果をテキスト化するとともに(6)その内容の分析にも着手した。これらの作業はいずれも,本特定領域研究を構成する神戸大学班および東京大学社会科学研究所班に所属する研究者との共同作業で行い,そのために頻繁に検討会や研究会を開催した。 なおデータ分析の結果から得られた知見は,昨年5月に開催された日本法社会学会学術大会と7月に開催されたResearch Committee on Sociology of Law とLaw and Society Association との合同年次大会において,順次発表した。後者での発表は当初は予定していなかったものであるが,研究費をやり繰りして急遽参加した。その結果,本研究について,海外の研究者との意見交換を行う貴重な機会を得ることができた。また,本特定領域を構成するすべての班が参加し,海外からも研究者を招いて本年3月に開催された国際シンポジウムにおいても,データ分析の結果から明らかになった相談機関利用者の機関評価の規定要因について報告するとともに,海外における同種の研究との比較の可能性について検討した。
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Research Products
(2 results)