2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15084211
|
Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
神長 百合子 専修大学, 法学部, 教授 (80194968)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 安弘 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (30145651)
|
Keywords | ジェンダー / 裁判利用 / 弁護士 / 女性の権利 / ジェンダー・バイアス / 近代法 / フェミニズム / 法曹養成 |
Research Abstract |
専修大学班は、C01班において共同の作業に参加し、平成18年度は、前年度に全国50の地方裁判所本庁においてランダムサンプリングした1132件の民事事件記録を基に、当事者と代理人弁護士への調査票調査を実施した。この調査はC01班の訴訟行動調査におけるメインの調査であり、実際に民事裁判制度を利用した当事者とその代理人弁護士に、裁判への道(どのような経路で民事訴訟提起に到ったのか、いかなる考慮に基づく意思決定が積み重ねられてきたのか)、ならびに訴訟過程の意味を聞くものである。平成18年度の前半はこの調査票の彫拓を行い、後半に調査が実施された。結果については、委託調査会社からデータが提出されるのを待って、平成19年度にC01班全体として分析にかかることになる。また、訴訟記録そのものについての分析も、データクリーニングを含めて、進められており、平成19年7月にベルリンで開催される国際法社会学会・アメリカ法と社会学会合同大会において報告されることになっている。 専修大学班の独自の研究としては、訴訟記録をデータとして、そこから女性が民事訴訟原告となる事件を抽出し分析した。その結果は、研究代表者によって、「女性の民事訴訟利用に関する研究ノート」として『専修法学論集』第99号(2007年3月103-118頁)として公刊された。また、ジェンダー関連資料の収集・分析と関連して、研究代表者は、平成18年5月17日に日本弁護士連合会両性の平等委員会研修会「男女共同参画社会の実現と弁護士の果たすべき役割について〜女性弁護士を研究テーマとする研究者から見た現状と課題〜」の講師を務めた。
|
Research Products
(1 results)