2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15086205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
牛田 多加志 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50323522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 国平 東京大学, 物質・材料研究機構・生体材料センター, 主幹研究員 (50357505)
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Keywords | 軟骨組織エレメント / 旋廻培養 / 細胞凝集塊 / 再生軟骨 |
Research Abstract |
旋回培養下で大量三次元凝集塊を形成するための条件を決定し,形成された三次元凝集塊の軟骨組織エレメントとしての評価・検証を行った.そして旋回培養下で大量に形成された三次元凝集塊を軟骨組織エレメントとして,臨床応用可能な大きさや形状を有するscaffoldを用いない三次元組織体を形成することを試みた.また,鋳型を用い曲面状の三次元組織の構築をることを試みた.具体的には,培養した軟骨細胞を1.5×10^7cells/5mL,1day旋廻培養することで,直径100μmほどの大量の軟骨細胞の凝集塊を形成することが可能であることが示された.細胞を高密度播種し二日間静置培養し,その後旋廻培養することで三次元軟骨様組織体が形成されるかどうかを検証したところ,単細胞を細胞高密度播種する方法では,初期細胞数が1.5×10^7cellsまでしか三次元組織体が構築できなかったが,細胞凝集塊を用いる方法では,初期細胞数が3.0×10^7cellsにおいても三次元組織体の構築が可能であることが示された.さらに,構築した三次元組織体が正常軟骨組織と同様に粘弾性を有することが示された.一方,3次元曲面を持つ再生軟骨の構築を目指して,リン酸三カルシウム(TCP)ビーズを用いて軟骨下骨に相当する鋳型を作製し,細胞凝集塊を用いて作製した三次元組織体をその上に重層して4日間培養したところ,両者が一体化した3次元再生軟骨・軟骨下骨様複合体が形成されることが示された.
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