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2004 Fiscal Year Annual Research Report

分子磁性研究に基づいて設計された多重項スピン種のMRI造影剤への展開

Research Project

Project/Area Number 15087205
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

古賀 登  九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (60161890)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 秋田 健行  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (50294963)
唐沢 悟  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (80315100)
麻生 真理子  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (30201891)
Keywords純粋有機スピン系 / ヘテロスピン系 / 新規MRI造影剤 / 基底三重項種 / 水溶性ラジカル / 高スピン金属錯体
Research Abstract

分子磁性研究に基づいた新規MRI造影剤の開発研究を行った。そこで(1)純粋有機スピン系と(2)ヘテロスピン(常磁性金属イオンと有機ラジカル)系の2つの系について検討を始めた。具体的には高スピン有機分子又は高スピン金属錯体の系において、それぞれが持つ基底状態でのスピン多重度と水プロトンの核スピン緩和との相関について調べることとした」。ここで最初に問題となるのは、これまで報告してきた高スピン有機分子や高スピン金属錯体は水に対しては不溶であるため、如何にしてこれらを水溶性にするかである。
有機分子高スピン系では、手始めに比較的合成容易で、かつ分子磁性の基礎研究より基底三重項種であることが明らかであるビラジカル体及びその対照化合物となるモノラジカル体より始めた。スピン源としては、安定なtert-ブチルニトロキシド及びニトロニルニトロキシドを用いることとした。水溶性置換基の導入方法及び水溶性分子とのカップリング方法などを検討し、10数種の水溶性ラジカルを合成した。得られた水溶性ラジカルをもちいて、水のプロトンの緩和速度の測定を行った。現在、高スピン分子の持つ共役スピン系と非局在化スピン(孤立スピン)とで水のプロトンの緩和速度に及ぼす影響がどのように異なるのかについて、検討中である。常磁性金属イオンと有機ラジカル分子からなるヘテロスピン系では、現在MRI造影剤として用いられている配位子を、金属イオンに配位可能なラジカル基(不対電子)を持つ共役系配位子で部分的に修飾し、その効果を調べている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Molecule-based Magnets in Heterospin Systems2005

    • Author(s)
      Noboru Koga, Satoru Karasawa
    • Journal Title

      Bull.Chem.Soc.Jpn. (In press)

  • [Journal Article] Magnetic Behavior of Tetrakis[4-(N-tert-butyl-N-oxylamino)pyridine]bis(isocyanato-N)cobalt(II) in Frozen Solution2004

    • Author(s)
      Shinji Kanegawa, Satoru Karasawa, Motohiro Nakano, Noboru Koga
    • Journal Title

      J.Chem.Soc.Chem.Comm. (印刷中)

      Pages: 1750-1751

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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