2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15087210
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
木村 啓作 兵庫県立大学, 大学院物質理学研究科, 教授 (70106160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八尾 浩史 兵庫県立大学, 助教授 (20261282)
佐藤 井一 兵庫県立大学, 助手 (90326299)
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Keywords | ナノ粒子 / 量子サイズ効果 / ナノ粒子結晶 / 自己集積膜 / 自己集積超格子 / 金クラスター / 量子結晶 / 超格子構造 |
Research Abstract |
大きさ1〜3nm程度の量子サイズ効果領域にある金ナノ粒子を作成し、これを結晶化する事により生ずる量子結晶の物性を磁性の観点から明らかにするのが本研究テーマの目的である。ナノ粒子一個についてコア部の大きさ、絶縁障壁の厚さ、置換基間の相互作用など設計の自由度があるため、新しいタイプの粒子結晶(超格子)を作製できるはずである。ナノ粒子より更に小さな'クラスター粒子についても魔法数などのクラスターに特徴的な挙動が期待される為、本研究を通してその詳細な物性を明らかにするよう計画している。 当該年度、高純度ナノ粒子の磁化率の測定データを集積し分子スピン研究班内において勉強会を開催した。我々の作製した試料の磁化率を東大グループが測定した。その結果、ナノ粒子作成過程ではなく、出発原料に由来すると思われる強磁性不純物の存在が明らかになった。磁気的に高純度のナノ粒子を作製するためには、出発原料の塩化金酸や、配位子のメルカプトコハク酸の精製が不可欠である事からこれらを再結晶などにより高純度化する事を検討している。本年度において磁気的に見て高純度結晶が得られなかったため、より小さな金クラスター、金ナノ粒子を分離してこれを結晶化する事も目標としている。このためクラスターの電子状態を配位子を通して変調する事を目指して、光学活性な金ナノ粒子や銀ナノ粒子の研究を開始し、金コア部の電子状態を期待通り変調する事が可能である事が分かった。
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Research Products
(5 results)