2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15101008
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宍戸 昌彦 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60026268)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 高史 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (80321735)
瀧 真清 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (70362952)
|
Keywords | 非天然アミノ酸 / 細胞外蛋白質生合成 / アミノアシル化 / tRNA / 非天然変異蛋白質 / 細胞内合成 / 合成生命体 |
Research Abstract |
蛋白質生合成系を構成する分子群、すなわちアミノ酸、核酸、酵素などを有機化学的に拡張し、人工機能を持つ蛋白質を作製する。さらにこの拡張生合成系を生きた細胞に導入し、人工機能を発現する「合成生命体」を作成することが、本研究の目的である。平成19年度は以下の研究を行った。(1)大腸菌中で直交するtRNAとそれにアミノ酸を結合する酵素ARSとの対を用いて、いくつかの非天然アミノ酸をtRNAに結合させ、それらを大腸菌細胞外生合成系で発現させた。また、細胞外でアミノアシル化したtRNAを改変EF-Tuを介して哺乳類細胞(CHO)に導入し、細胞内で蛋白質が合成できることを確認した。さらに、あるtRNAに相補的な配列をもつペプチド核酸に非天然アミノ酸を結合させ、それを当該tRNAを発現させているCHO細胞に導入すると、細胞中で非天然アミノ酸が導入された蛋白質の発現が、極微量ではあるが、観測された。 一方、リボソームを使用せずに蛋白質に非天然アミノ酸を導入する新方法として、酵素L/F-transferaseを使う方法が提案された。とくにこれを変異ARSとともに使うことにより、1段階、10-20分程度で蛋白質のN末端に非天然アミノ酸を導入できることが示された。 非天然アミノ酸の蛋白質やペプチドへの導入技術は、蛍光標識蛋白質ライブラリーやペプチドライブラリー作製に使用できる。そのさきがけとして、合成ペプチドライブラリーを作製し、種々の蛍光性非天然アミノ酸を導入することによるがん細胞特異的結合ペプチドの探索を行った。現在までの準備的な結果では特異的ペプチドへの道筋が確認できている。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] RNA isolation using biotinylated PNAs2007
Author(s)
Takashi Ohtsuki, Takeshi Fujimoto, Maya Kamimukai, Mizuki Kitamatsu, Masahiko SiSido
Organizer
The 2nd International Workshop on Approaches to Single Cell Analysis
Place of Presentation
Tokya
Year and Date
20070906-07
-
-
-
-
-
-
-
-