2004 Fiscal Year Annual Research Report
WT1タンパクを標的にした、白血病に対する免疫療法の開発
Project/Area Number |
15109007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
杉山 治夫 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70162906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 芳弘 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20273691)
尾路 祐介 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20294100)
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Keywords | WT1 / Wilms' tumor gene / 白血病 / 免疫療法 |
Research Abstract |
WT1タンパクを標的にした白血病に対する免疫療法の第I相臨床試験を行った。12名のAML患者(完全寛解期)にWT1ペプチドを2週間毎1回、計3回投与した。天然型WT1ペプチド(CMTWNQMNL)については、1.0mg/body、3人、3.0mg/body、3人に投与した。改変型WT1ペプチド(CYTWNQMNL)については、1.0mg/body、2人、3.0mg/body、4人に投与した。微小残存病変などの臨床効果評価病変をもっていた8人のうち、5人では、微小残存病変の減少や増加の停止が見られた。5人のうち3人は、約2年間にわたり、WT1ペプチドを2週間に1回、継続投与しており、WT1ペプチドの投与に応じて微小残存病変の減少が見られている。WT1ペプチドの投与部位の発赤、腫脹以外、特記すべき副作用は見られず、白血病の再発はない。3人には約2年間にわたり、WT1ペプチドを投与しているが、いつまで継続投与すべきであるかは、今後解決すべき問題である。また、WT1特異的細胞傷害性T細胞の頻度は、WT1ペプチドの投与前からすでに上昇しており、WT1タンパクは、担癌患者にとって、強い癌免疫性を有することを示唆した。
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Research Products
(2 results)