情報専門職の養成に向けた図書館情報学教育体制の再構築に関する総合的研究

2004 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15200017
• Research Institution: Keio University
• Principal Investigator: 上田 修一 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50134218)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 根本 彰 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90172759) ; 小田 光宏 青山学院大学, 文学部, 教授 (00185604) ; 永田 治樹 筑波大学, 図書館情報学系, 教授 (40124200) ; 戸田 愼一 東洋大学, 社会学部, 教授 (10183493) ; 三輪 眞木子 メディア教育開発センター, 教授 (90333541)
• Keywords: 図書館・情報学 / 図書館員 / 司書 / 情報専門職 / 専門教育 / 専門職養成 / 図書館

Research Abstract

図書館情報学において情報専門職養成は,大きな課題となっており,原状把握と将来への提言が必要とされている。この問題に対して研究者30名からなる共同研究体制により取り組んでいる。実態調査グループとして(1)図書館情報学教育,(2)公共図書館,(3)大学図書館,(4)学校図書館の四つのグループを組織して,第二年度は,上記の目的にかかわる基礎調査をおこなった。
図書館情報学教育グループは,司書,司書教諭の養成を担当する294機関について科目設置状況などの悉皆調査を行い,835名を対象とした教員に対し,担当科目や専門職として必要な知識,技能についての悉皆調査を行った。また,教員の経歴や業績の調査を行った。
公共図書館グループは,公共図書館600館に4000票の調査票を配布し,公共図書館員の求める専門職としての図書館員のあり方を調査するとともに,全国の専門家に対して面接調査を行った。
大学図書館グループは,昨年から継続して,大学図書館に対するグループインタビューを行い,さらに,大学図書館に対する悉皆調査を行った。
学校図書館グループは,日本全国の私立、公立、国立の小中高校の中から無作為抽出した1042校への郵送調査,その結果に基づいて選定した学校図書館員によるフォーカス・グループ・インタビューを実施した。
このほか,前年度に引き続いてアジア各国,具体的には台湾,シンガポール,中国,タイから図書館情報学教育担当者を招き,研究会を開催した。