2004 Fiscal Year Annual Research Report
「超鏡」と国際TVを活用する遠隔交流学習支援システムの開発
Project/Area Number |
15200056
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 成治 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80283711)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60251568)
吉冨 友恭 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20355829)
今井 亜湖 岐阜大学, 教育学部, 助教授
森川 治 独立行政法人, 産業技術総合研究所, 主任研究員 (50358181)
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Keywords | 超鏡 / 交流学習 / DVB / 国際テレビ / 遠隔教育 / 遠隔対話 / インターネット / eラーニング |
Research Abstract |
本研究では、高い臨場感を有し、身体協調活動を促す遠隔映像対話システム「超鏡」、および国際衛星テレビを取り入れた交流学習の相手地域に関する学習を組み合わせたICT利用を前提とした国際交流学習のための支援システムの開発を的としている。 本年度は、「超鏡」を学校現場で手軽に利用できるようにするための一体型機材の開発を進めた。さらに、国内の学校でインターネット接続回線として光ファイバの利用が増えていることに伴い、実践現場で、スイッチを入れるだけで利用可能な光ファイバ通信用映像伝送装置の検討を行った。そして、地域イントラネットおよびプロバイダ直結で接続を行っている教育センターや学校の両者について、実際に「超鏡」による接続を行い、利用する立場の教員の評価を得て改善を進めた。 国際交流学習の実践はモンゴルと日本の小学校および中学校を、衛星携帯通信システムによる「超鏡」環境で接続して実施した。その際、モンゴルに関する事前学習段階で衛星テレビ番組を活用すると共に、交流学習を継続的に実施するための環境等について検討した。さらに、国内の小学校間(沖縄と大阪)の教員打合せに「超鏡」を利用する中で、輻湊の進むインターネットによる通信上の課題等について通信事業者を含む関係者と検討を行った。また、「超鏡」の教育利用について、教師が自主的に学習可能なeラーニングサイトを開設、実地研修を進める中で検討を行った。その他、メディア情報処理に関する脳機能の発達や個人差についての基礎データを得るため、小学校1〜6年生の前頭前野のNIRS測定を進めた。現在、「超鏡」技術における遅延時間の減少方法や映像の高精細化等の検討も進めており、順次、研究を進めていく予定である。
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