2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15201052
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
能登路 雅子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70164712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油井 大三郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50062021)
瀧田 佳子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40154950)
藤田 文子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50147005)
遠藤 泰生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50194048)
ホーンズ シーラ 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70206035)
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Keywords | アメリカ / アジア / 文化外交 / 文化政策 / 大衆文化 / プロパガンダ |
Research Abstract |
本科研2年目の平成16年度においては、研究分担者を主体とする3回の研究会と海外から講師を招聘して講演会を行なった。第1回(6月)の報告では、シーラ・ホーンズが、「文化外交」に関する概念上の諸問題を、地理学・文化論の視点から検討し、第2回(10月)の報告は、藤田文子による「1950年代アメリカ政府の対日文化政策」で、当時の対日文化政策の背景・組織・政策形成過程等についての詳細な分析を行なうとともに、貴重なUSIS製作の記録映画が紹介された。また1月には、東京大学フルブライト招聘講師であるトーマス・ザイラー教授(コロラド大学)を囲む研究会を開催し、"A Night at Delmonico's : American Identity and Baseball in the Late 19^<th> Century"と題し、野球を通じた米国文化の海外進出に関しての報告と討議を行なった。3月には、ラトガーズ大学のジャクソン・リアーズ教授とアムステルダム大学のロブ・クロウス教授を招き、"American Empire : Cultural Aspects-アメリカは帝国か?--"と題して講演会を行ない、本科研研究分担者はじめ、全国から院生を含む多くの研究者を集めた。また、年度中に研究分担者が行なった海外調査については、まずシーラ・ホーンズと矢口祐人が7月のオーストラリア・ニュージーランド・アメリカ学会で学会発表を行なった他、11月にはホーンズがアトランタでの米国アメリカ学会年次大会で研究発表を行なった。さらに、12月から1月にかけて、遠藤泰生がセネガルとマリにおいて、米国奴隷制度の歴史認識とアメリカ文化外交政策の関係についての資料調査を行なった。今後の研究に必要となる文献として、ベトナム戦争時の米国の政策や近代日本対外プロパガンダについての資料、18世紀末以降の西洋から見た日本・中国に関する歴史資料、19世紀末の米国の文化・産業の状況に関する資料などを収集した。
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Research Products
(26 results)