2005 Fiscal Year Annual Research Report
音声記号等で表記された言語資料のマークアップとコンピュータ処理
Project/Area Number |
15202008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 一登 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40165866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
山田 久就 小樽商科大学, 言語センター, 助教授 (60345246)
千葉 庄寿 麗澤大学, 外国語学部, 助教授 (70337723)
畑野 智栄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (40376520)
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Keywords | 音声記号 / キリル文字 / コーパス / 少数言語 / マークアップ / 多言語処理 / 言語資料 / Unicode |
Research Abstract |
本研究は,書記言語を持たないか,持っていてもその社会的機能が限定されている言語の言語資料,とりわけ,音声記号,ないし,特殊文字で表記(転記)された言語資料を可能な限り電子化し蓄積し,これらの言語の研究者や言語コミュニティが必要とする電子的言語資源を構築・整備することを中心的な目的とした。 エストニアとロシア(ペテルブルク)の研究者の協力を得て,19世紀のエストニア語新聞記事のコーパス作成のためのテクスト資料のスキャニングとキーボード入力,および,ベプス語(バルト・フィン系)の音声記号転写+ロシア語訳の電子文献化を行った。フィンランド・トゥルク大学の研究者と共同で行っているマリ語のコーパスの整形作業を継続した。 現在の標準文語の言語計画が行われた19世紀から20世紀初頭にかけての時代のフィンランド語・エストニア語の文献調査を中心とする調査を目的として,フィンランドとエストニアに滞在した(松村,2005年8月)。 ロシア・旧ソ連に隣接する中華人民共和国も多言語地域として,国内に多数の少数言語を抱えており,その少数言語の現状の把握と,文字資料・音声資料に関する調査を目的として,北京の中央民族大学少数民族言語文学学院と中国社会科学院民族研究所を訪問し,情報収集と研究交流を行った(松村,畑野,2005年9月) 「地域言語または少数言語のための欧州憲章」(1998年発効)に対する北欧諸国の取り組みが進み,国内の少数言語の言語計画が進んでいる。その状況に関する資料収集のために,スウェーデンのウプサラ大学多民族センター,フィンランドの内国語研究センターを訪問した(松村,2006年2月)。
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Research Products
(2 results)