Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 史生 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80025452)
山本 仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20222383)
中村 亮介 大阪大学, 科学技術振興機構, 研究員 (70379147)
濱田 格雄 大阪大学, 科学技術振興機構, 研究員 (80379148)
市田 秀樹 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 助手 (50379129)
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Research Abstract |
平成16年度の研究において,当初計画の内,「(1)レーザー誘起動的構造変調手法の開発,A.光誘起過程に同調した可視,赤外,テラヘルツ波照射」「(2)シングルショット分光法の開発」,「(3)NMR測定との結合」に関連し研究およびシステム開発を行った. <システム開発> ・超高速蛍光分光システムの改良を行い,長寿命種に対応できるようダブルゲートを検討している. ・フェムト秒赤外光発生システムの構築を行い,当初設定した性能を引き出すところまで来ている.現在,赤外域において長波長領域への進展を図っている. ・比較的遅い時間領域に対して,光サイクル追跡用過渡吸収及び蛍光分光システムを構築した. <光受容蛋白研究> 光受容蛋白質であるPYPをターゲット蛋白質として掲げ,本研究で開発した分光システムを用いて下記の研究を進めた. ・PYPにおいて,アミノ酸残基変異を導入することにより,スペクトルにおける不均一分布のみならず,反応性における不均一性を見出した. ・トリプトファン残基をプローブとしてエネルギー移動をモニターし,光受容蛋白質の光誘起構造変化をトレースする実験を試みた.その結果,時間分解能を上げた測定が必要であることを見出した.一方,アミノ酸残基変異導入による効果を見出し,その解釈についての研究を進めている. ・光受容蛋白質中の発色団のモデル化合物を用いて,可視一赤外光照射NMR測定の実験及びシステムの最適化を進めている,
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