2004 Fiscal Year Annual Research Report
第四紀における土の堆積環境と形成された地盤の工学的特性との関連性に関する研究
Project/Area Number |
15206057
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
土田 孝 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10344318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 康 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90274109)
渡部 要一 (独)港湾空港技術研究所, 地盤構造部, 土質研究室室長 (00371758)
大坪 政美 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80112316)
五明 美智男 東亜建設工業株式会社, 技術研究所・水理環境研究室, 室長
関本 恒浩 五洋建設株式会社, 技術研究所, 開発課長(研究職)
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Keywords | 堆積環境 / 圧密 / 粘土 / 年代効果 / せん断 / セメンテーション / 波浪 / 干潟 |
Research Abstract |
各種の高温条件下における粘土の圧密・せん断特性検討し,高温の影響が粘土の強度変形特性に及ぼす影響を統一的に解釈することを試みた結果、高温が圧密とせん断に及ぼす効果は以下のように整理できる. A1:高温圧密中のセメンテーションによる骨格構造の固化 A2:高温圧密後に温度を常温まで低下することによる骨格構造の固化. B:二次圧密の促進による含水比(間隙比)の低下. C : A1とBが同時に発現する過程で粘土の圧縮が妨げられる効果. D:高温条件下のせん断による強度低下効果 断面2次元水槽を用い、底泥の挙動を把握するために,間隙水圧計および土圧計を土槽内に設置し,造波実験を実施した結果、以下のことがわかった。 1)実験の結果,底泥上の波浪は,進行とともに波高が減衰する現象が確認された.また,波高減衰が有意に現れていない沖側部では,表層部にひび割れが生じるとともに,底泥内で明瞭な含水比の低下や強度増加が確認された. 2)Darlymple and Liuの手法により底泥上を進行する波の減衰特性を簡便的に評価できる.深さ方向で局所的に含水比が低下しせん断強度が増加する箇所が現れる現象は,引張クラックが波によって周期的に発生し,それが水みちとなって排水および細粒分の流出が生じることが含水比低下の主因と仮定することで、実験結果を再現することができた.
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Research Products
(6 results)