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2003 Fiscal Year Annual Research Report

溶融チタン浴を形成する溶融塩電解法によるチタンインゴットの直接溶製

Research Project

Project/Area Number 15206084
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Research InstitutionToyohashi University of Technology

Principal Investigator

川上 正博  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (30016597)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深澤 英一  東邦チタニウム(株), 技術開発センター, 主任技師(研究職)
竹中 俊英  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (60197324)
KeywordsDC-ESR / チタンインゴット / 溶融塩電解 / 溶融チタン浴 / 再溶解 / プラズマ加熱
Research Abstract

本年度は,必要な装置類を設計試作するとともに,関連する基礎的な研究を行った.
(1)実験装置の試作
DC-ESR装置を用いTi金属を直接液体状態で得るため,全く新しい構想に基づく装置を設計試作した.この装置は2つのESR電解槽を連結させたもので,一方でTi電析を,他方でCOガス発生を進行させる.また,両者の結合部の電解浴を非移行型プラズマで加熱するとともに,電解原料であるTiO_2を溶解添加する.この装置には専用の電解槽,大型の直流電源,プラズマトーチが新たに必要であり,これらを設計試作した.製作した各部分の作動試験を行い,必要な改善を行った.さらに,新しい電源を用いたTi金属の再溶解実験,プラズマトーチの作動試験を行い,所定の性能を確認した.
(2)小型装置による基礎実験
ESR装置を用いたTi電解における種々の電解条件を最適化するため,Ti還元挙動を詳しく検討することが必要である.しかし,実際のESR装置内は,2000℃近い高温と激しい流動のため,このような検討は非常に困難である.そこで,かなり高温が得られる小型の外熱式電気炉を用いた研究を行った.実験では,ESR装置で用いるCaF_2-CaO電解浴に融点低下のためMgF_2に加え,さらにTiO_2等を添加したものを電解浴とした.実験温度は1100〜1300℃とした.研究の結果,(1)Tiは何段階かのステップを経て還元される,(2)Tiの還元電位はMgに対して0.5V程度貴であり,Caに対しては1.0V程度貴であるものと考えられる,(3)還元反応はこの温度範囲ではほとんど変わらない,ことを明らかにした.また,電解浴中のTiイオン源としてK_2TiF_6に着目して実験を行い,その利用可能性を明らかにした.これらの知見により,ESR装置を用いたTi電解採取法において電解条件,浴条件を最適化するための情報を得ることができた.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Toshihide Takenaka, Masahiro Kawakami: "Direct Electrowinning of Titanium : Combination of Electrolysis and Melting of Titanium Metal by"Proceedings of Ti 2003. (in press).

  • [Publications] 竹中俊英, 野村恭平, 川上正博: "溶融フッ化物-酸化物中でのチタンの電極反応"電気化学会第71回大会講演要旨集. 1B04 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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