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2004 Fiscal Year Annual Research Report

細胞質分裂における収縮形成のメカニズム

Research Project

Project/Area Number 15207013
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

馬渕 一誠  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40012520)

Keywords細胞質分裂 / 収縮環 / アクチン / ミオシン / 酵母
Research Abstract

細胞質分裂をになう収縮環はミオシンとアクチンから構成され、この2つの成分の相互作用により収縮する。これまでに、ミオシンはアクチンと独立に分裂位置に集まってくることをカエル卵と分裂酵母で明らかにしてきた。本年度は分裂酵母のミオシンが分裂位置に集まる機構を研究し、次のことを明らかにした。これはミオシンが分裂位置に集まる機構についての初めての報告である。
1.ミオシンのC末端134残基の部分が集合に必要十分である。この部分はミオシンのATPase活性、アクチンとの相互作用と関係なく集合に必要である。
2.この部分に含まれるSer1444は間期にはリン酸化されており分裂期に脱リン酸化される。この脱リン酸化が集合に必須である。脱リン酸化をミミックした変異ミオシンは分裂期以前に分裂位置に集まってしまうことが分かった。
3.C末端134残基はMid1と結合することが分かった。このことから、Mid1が分裂期に先立って核から放出され、分裂位置の細胞膜直下に蓄積し、これに脱リン酸化されたミオシンがターゲットすることにより分裂位置に集まることが示唆された。
また、分裂酵母のアクチン繊維を加圧凍結法により作製した試料で電顕観察することができるようになった。さらにミオシンS1により修飾し、その方向性を明らかにできることが分かった。これらの方法により、これまでF-アクチンパッチと呼ばれてきたものが短いアクチン繊維の糸まり状の構造であること、F-アクチンケーブルと呼ばれてきたものがアクチン繊維の束であることが明らかになった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005 2004

All Journal Article (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] A novel actin-bunding kinesin-related protein from Dictyostelium discoideum.2004

    • Author(s)
      Iwai, S.
    • Journal Title

      J.Biol.Chem 279

      Pages: 4696-4704

  • [Journal Article] Myosin-II reorganization during mitosis is controlled temporally by its dephosporylation and spatially by mid1 in fission yeast.2004

    • Author(s)
      Motegi, F.
    • Journal Title

      J.Cell Biol. 165

      Pages: 685-695

  • [Journal Article] Biomedical research publication system.2004

    • Author(s)
      Wang, Y.-L
    • Journal Title

      Science 303

      Pages: 1974-1975

  • [Book] 細胞生物学事典2005

    • Author(s)
      馬渕一誠
    • Total Pages
      464
    • Publisher
      朝倉書店

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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