2004 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた農業水利施設の健全度診断と環境影響評価技術の開発
Project/Area Number |
15208023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青山 咸康 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 晃 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80261460)
木山 正一 京都大学, 農学研究科, 助手 (20293920)
山本 清仁 京都大学, 農学研究科, 助手 (60362430)
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Keywords | GIS / 衛星地理情報 / ボクセル法 / 地下水流動解析 / アコースティック・エミッション / 健全度診断 / 地下レーダー |
Research Abstract |
1.昨年度予算で導入したGIS解析システム,Arc Infoを用いて新たな解析システムを開発した.長野県〜新潟県にまたがる,姫川流域における面積およそ1km^2程度の2地区を抽出し,この斜面の豪雨崩壊の発生要因をGISデータにより解明しようとした. すなわちこの斜面に豪雨で雨で生じた斜面崩壊の調査データ(建設省による)を取得した.これから斜面崩壊の発生している平面を,GISデータの2.5m正方形メッシュ上に投影する.次に斜面の持つ物理的特性要因としての植生係数(衛星のリモートセンシングデータより得られる近赤外線と赤色の反射率から求める),斜面傾斜角,斜面方位,地質,落水線(数値標高データより本研究で新たに定義)の5個の要因をアイテムとして抽出し,2.5mメッシュでこれらを定義した.その上でこれ等アイテムをその程度によりカテゴリーに分解し,数量化理論II類により分析した.その結果,この地区,この豪雨に関しては,上記5アイテムの影響度の順位を明確に判定することができた. 2.広帯域EM(電磁波)プロファイラ装置の導入.投入機器は米国Geophex社製品であり,言わば,地中レーダとしての機能を持つものである.人間が携行可搬できる送受信アンテナ(スキーと称する細長い板)を持って地表を走査することにより地中深部(10〜15m)の物理構造の変化を反射画像として得るものである.この装置の購入は予定より遅れたため,現在まだ本格的使用には至っおらず,機器の使用のトレーニングに努めている段階である. 3.直接GISを用いた観測ではないが,奈良県内に点在するため池の物理探査塗行った.これは国営土地改良事業により改修補強された.ため池10個を選定し,堤体材料の物性値分布調査を行ったものである.これは電気探査による比抵抗分布の計測から,堤体土の乾燥密度や水分量を推定すること及び弾性波の発信と反射波受信による,弾性波伝播速度から弾性定数の推定を行おうとするものである.
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