2004 Fiscal Year Annual Research Report
ナノテクノロジー技術の応用により自己再生能を賦活化する心筋再生治療法の確立
Project/Area Number |
15209046
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松田 暉 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00028614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 芳樹 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (00243220)
宮本 裕治 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80229898)
福嶌 教偉 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30263247)
松宮 護郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)
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Keywords | 細胞 / ティシュエンジニアリング / 細胞シート / ナノテクノロジー |
Research Abstract |
これまで、温度応答性培養皿用いて心筋細胞および筋芽細胞を組織化し、これをラット梗塞心に移植した。両細胞のシートとも、ラット梗塞心に血管新生を伴って生着し、心機能は向上することを証明した。これらの実験データをもとに、多分化能を有する脂肪間葉系幹細胞の心筋細胞等への分化をvitroにて検討しており、また、この幹細胞のシート化を行っている。この細胞はラット梗塞心に移植すると心機能を向上させ、血管新生を誘導することが判明した。この細胞の心筋細胞分化に関しては検討中である。筋芽細胞シート、心筋細胞シートの電気伝導性をMEDシステムにて確認したところ、心筋細胞は1点より電気的興奮が発生し、これが同心円状に波及することが判明したが、筋芽細胞シートにおいては、幼弱ラットより作成した筋芽細胞シートは、ランダムに電気的興奮が発生し、この興奮は伝播しないことが判明した。またvivoにおいて、心筋細胞シートをラット梗塞心に移植すると同部位の電位活性が向上したが、筋芽細胞シートにおいては、向上しなかった。ブタ梗塞モデルに自己筋芽細胞シートを移植したところ、心機能は向上し、PETシンチにても、梗塞部位の代謝活性の向上を認めた。筋芽細胞シートを梗塞心に移植し、Sca-1、CD34、c-kit陽性細胞の集積を検討したところ、同細胞がコントロール群に比し、有意に集積しており、RT-PCR法にてStromal derived factor-1とCXCR4 receptorの発現を検討したところ、筋芽細胞シート移植群にて両者の有意な発現向上を認めた。また筋芽細胞シートにて有意にHGF、VEGFの発現を認めた。
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Research Products
(1 results)