2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15253006
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 光雄 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (40023626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門平 睦代 名古屋大学, 農学国際教育協力研究センター, 助教授 (20313976)
山本 鋼志 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (70183689)
吉田 英一 名古屋大学, 博物館, 助教授 (30324403)
杉谷 健一郎 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (20222052)
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Keywords | 土壌浸食 / ガリー侵食 / 砂漠化 / 乾燥地域 / ケニア / 土地利用 / 地質 / 地形 |
Research Abstract |
(1)現地調査(2004年8月22日〜9月10日の20日間) 2003年度に引き続きケニア西部キスム地域のガリー浸食地帯で集中的に行った。今回の現地調査による主な研究成果は以下のとおりである。 (1)ガリー浸食は、形態的に、Awach-typeとSondu-typeの2種類に大別できる。前者は比較的広い集水域をもち、浸食速度が大きい。後者は、狭いが比較的急傾斜の集水域をもち、浸食速度は概して小さい。 (2)2003年度から継続調査を行っているAwach-typeガリーの一つについて、谷頭部における年間浸食速度を正確に実測した。浸食で失われた面積は約1,300m^2、最大後退距離は16.5mという結果が得られた。 (2)ワークショップの開催 現地調査に先立ち、ナイロビ大学地質学教室でワークショップを開催した。参加者は15名、地元新聞社からの取材も受けた。 (1)M.Hoshino : Field research in 2003,Summary (2)H.Yoshida : Calcrete concretions in the streambed (3)Y.Katsurada : ASTER remote sensing data for soil erosion prediction (4)J.Nyangaga : Meteorological monitoring in Western Kenya Region (3)室内実験 ASTERリモートセンシングデータを購入し、NDVIによる緑被率の推定を試みた。ガリー集水域の緑被率と浸食速度との相関性、緑被率と地質・地形・土地利用との関係の詳細な解析が進行中である。 現地調査で採集した土壌サンプルの鉱物学的分析を行い、ガリー浸食地帯の地質学的・鉱物学的特性を抽出した。 2004年度の研究成果は、2005年5月開催の日本アフリカ学会で発表予定。また論文として投稿準備中である。
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