2005 Fiscal Year Annual Research Report
暗号アルゴリズムの実装攻撃に対する耐性評価に関する体系的研究
Project/Area Number |
15300004
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
櫻井 幸一 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (60264066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田端 利宏 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80359942)
桶屋 勝幸 日立製作所, システム研究所, 研究員
高木 剛 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (60404802)
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Keywords | 暗号認証等 / アルゴリズム / 情報基礎 / 数理工学 / 情報システム |
Research Abstract |
従来、アルゴリズム的な手法が中心であった暗号解析から、消費電力など実装特有の情報を利用する実装攻撃とその対策を研究した。学術的な体系化を目指し、現実性のある脅威かどうかの客観的評価指標を与えることをもとに敵に、さらに、攻撃をいかに防ぐか、効果的な防御法の検討を行った。 代表的なKoblitz曲線を用いた公開鍵暗号に対する実装攻撃の理論分類・評価と同時に、実験的検証も試みた。特に、実装攻撃に対する2つの新しい防御法を提案した。2つの手法とも、単純電力解析に耐性をもつように固定パターン再符号化を利用するものである。 理論班の予想を実験班で実装検証し、実験班の実験データを基に、理論班がモデルの仮定の修正等を行なった。得られた成果は、国内の暗号理論と情報セキュリテイに関する研究会、査読のある国際会議で発表した。プロジェクト最後の年であり、これまでの研究成果を整理し、残こされた検討課題を議論した。特にRFIDなどの現実のユビキタスシステムにおける実装環境での攻撃とその対策も考察した。
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Research Products
(4 results)