2003 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク構成に柔軟性を有するマルチメディアプロトコルネットワーク
Project/Area Number |
15300020
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
藤原 値賀人 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70047190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿多 信吾 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30326251)
岡 育生 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80160646)
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Keywords | ブリッジネットワーク / DQDB / ループバック再送方式 / 廃棄抑圧 / 無線ネットワーク / OFDM / ピーク電力削減 |
Research Abstract |
ノード位置による不公平性の抑制や、優先帯域割り当てが可能な分散待ち行列方式を考え、これを、ノードを収容するサブネットワークと、これらサブネットワークを結合するブリッジネットワークに適用した場合の高負荷時のデータ(スロット)廃棄特性を明らかにした。次に、ブリッジネットワークにおけるスロットの廃棄を防ぐため、スロットにループバックビット領域を設け、宛先サブネットワーク向けブリッジのバッファがオーバフローしている場合にはそれをセットして下流に中継する。ネットワーク終端に位置するスロットターミネータでそのようなスロットを受信した場合には、ループバックビットをリセットして、逆方向のスロットジェネレータから送信する。この迂回動作を、当該ブリッジのバッファに空きが生じるまで繰り返すことにより、ブリッジネットワークにおけるスロット廃棄を完全になくすことを可能にした。同様に、サブネットワーク間で伝送されるスロットのブリッジにおける廃棄に関しては、当該スロットを元のサブネットワークヘ優先的にループバックさせ、端末は次に送信するスロットの送信順位を、ループバックスロットの通過を検出した数だけ遅らせて負荷を低下させ、廃棄を完全に抑制できる制御方式を提案した。提案制御方式は、ループバック再送を行わない方式における廃棄発生直前の負荷におけるスループット値を、廃棄を発生させることなく維持できることを確かめた。 また、無線ネットワーク方式を構成する変調方式として、直交周波数分割多重(OFDM)を取り上げ、符号化によるQoSの確保について検討を行った。OFDMに符号化を適用することにより誤り率を改善すると同時に、OFDM伝送で問題となる送信信号のピーク電力を抑圧するトレリス符号化OFDM方式の提案を行った。提案方式は、情報伝送速度をほとんど低下させずにピーク電力の削減と誤り率の改善が可能となることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 遠崎武志, 阿多信吾, 岡育生, 藤原値賀人: "ループバック再送機能を有する分散待ち行列階層ネットワーク"電子情報通信学会技術研究報告. IN2003-296. 243-248 (2004)
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[Publications] T.MANDAI, I.OKA, M.P.C.FOSSORIER, S.ATA, C.FUJIWARA: "A Practical Approach for Coded OFDM with Partial Transmit Sequence"IEICE Trans.Commun.. Vol.E86-B, No.5(印刷中). (2004)