2005 Fiscal Year Annual Research Report
Webコミュニティの動的分析手法を用いたジェンダー研究ポータルサイトの構築
Project/Area Number |
15300031
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
増永 良文 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70006261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘 かおる お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)
小山 直子 お茶の水女子大学, COE客員研究員 (00194639)
喜連川 優 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40161509)
藤代 一成 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (00181347)
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Keywords | データベース / Webコミュニティ / データマイニング / ジェンダー / ポータルサイト / 社会科学 / 研究方法論 |
Research Abstract |
過去2年間の研究成果を基に,最終年度である本年度は主として次の3つの研究を行った: (1)ジェンダーおよびジェンダーに関連したWebコミュニティを,研究分担者である喜連川が収集した過去5年にわたるjpドメインのWebサイトの全集合と喜連川研究室がこれまでに開発したコミュニティ発見ツールCompanion-を用いて,研究分担者である舘,小山がさらに分析を重ねて,増永,藤代も加わり,ジェンダー関連ポータルサイトの構築法を明らかにした. (2)上記の結果に基づき,増永,小山が中心となり,具体的にジェンダー関連ポータルサイトを設計・構築し,それをお茶の水女子大学ジェンダー研究センターのWebサイトに設置・公開して我が国のジェンダー研究に資した. (3)昨年度の研究で,Webマイニングツールを用いた本研究は,単にポータルサイトを構築するという目的だけではなく,本来社会科学分野に属するジェンダー研究に対して,新しい研究方法論を持ち込む可能性を見出している.この問題を特に研究分担者の舘,小山が研究した. キーワード「ジェンダー」をCompanion-に入力して得られた21個の我が国のジェンダー関連コミュニティ(2003年時点)を過去5年間にわたりそのコミュニティの発展過程をつぶさに分析したことは,これまで茫漠としていたWebコミュニティに科学的メスを入れた世界でも初めての研究と考えられる.さらに,本研究結果はWebコミュニティの姿を明らかにしただけではなく,ジェンダー研究のような社会科学に新しい研究方法論としてのWebマイニングの有用性を明らかにして見せた点も新発見というべきもので,今後さまざまな分野での応用が期待できる.また,それらの研究結果を国内外に知らしめるべく,タイムリーな研究成果の公表に留意しそれを行った.
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Research Products
(3 results)