2003 Fiscal Year Annual Research Report
感性的微動効果を活用したリハビリテーション・ムーバの開発
Project/Area Number |
15300067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
蓮見 孝 筑波大学, 芸術学系, 教授 (60237956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 順 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員
永田 可彦 新エネルギー産業技術総合開発機構, 健康福祉技術開発室, 主任研究員
福田 修 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (20357891)
白木 仁 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (90206285)
木塚 朝博 筑波大学, 体育科学系, 講師 (30323281)
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Keywords | 車椅子 / 感性 / リハビリテーション / 下肢障害者 / 運動実感 / 微動 |
Research Abstract |
今年度の研究実績として以下の2点が挙げられる。 1.揺動運動における健常者の動作特性と感性 揺動実験装置を用いて揺動の物理的インピーダンス(揺動板の回転粘性、慣性モーメント、バネ係数)の変化に伴うバランス保持運動を解析した。これにより物理的インピーダンスにより運動に対する感性について優位な違いが現れる形容詞対を抽出できた。バランスを取るという巧緻な運動要素が楽しさの創出に有用であることが確認できた(6^<th> ADCにて発表)。先に行った健常者と電動車椅子を利用した下肢障害者との動作比較実験において健常者の特に停止時、着座時における身体のささやかな動き、微動は精神活動や感性に重要な役割を果たしているのではないかということが示唆された。本研究では今後、特に停止時の身体運動を機器的にアシストする機能について注目する。来年度からより精度の高い下肢障害者、健常者動作の観察・解析から新たな微動運動の抽出を行う。また、電動車椅子を使用する下肢障害者についてインタビュー調査を行いより実務的レベルでの設計に必要な運動特性、機能についての考察をまとめる予定である。今年度重点を置いた揺動については、移動機構への搭載を行い試作モデルを設計・製作する予定である。 2.動作シミュレータの開発 リハビリテーション・ムーバ試作のための実験環境整備のために、身体運動とムーバの運動の関係を探るためのシミュレーションを開発した。これは、試作ムーバを製作する前段階として、座面を取り付けた揺動装置をスクリーンの事前におき、移動運動を仮想空間上に再現し動作実験を行うものである。来年度から揺動を伴った移動を行うための操作情報の抽出とマイミングコントローラによる操作シュミレーション実験を行う予定である。
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Research Products
(1 results)