2005 Fiscal Year Annual Research Report
情報資源の相互利用性向上を指向した多種メタデータの統合的利用支援環境
Project/Area Number |
15300078
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
杉本 重雄 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40154489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 孝一 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (50026085)
永田 治樹 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40124200)
阪口 哲男 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 助教授 (10225790)
森嶋 厚行 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教授 (70338309)
永森 光晴 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 講師 (60272209)
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Keywords | メタデータ / メタデータ間相互運用性 / メタデータスキーマ / メタデータモデル / メタデータ語彙 / メタデータスキーマレジストリ / メタデータ維持管理 / Semantic Web |
Research Abstract |
ディジタル情報資源の発見や記述のみならず,長期保存やアーカイブなど,さまざまな応用においてメタデータの果たす役割は大きい。また,インターネットでは様々な方法で情報資源が利用されるため,様々なメタデータ規則を組合わせて利用することが必要である。こうした視点から,多種のメタデータ間の相互利用性と流通性を高めることを目的として本研究を進めた。 本年度は,(1)メタデータ規則の収集と共有メタデータモデル定義,(2)メタデータ規則の形式的定義に基づくメタデータ規則間の関係付けモデルの研究,(3)ネットワーク指向およびコミュニティ指向のメタデータ語彙に関する研究を進めた。また,本研究の最終年度にあたり全体をまとめた。 (1)に関して,我々が開発したメタデータスキーマレジストリを基礎にしたメタデータスキーマの収集蓄積を行った。また,異種メタデータを組み合わせるための基本モデルに関する研究として,FRBRとACCLIP/ACCMD(アクセシビリティ記述用メタデータ)の関係付けを行った。(2)に関して,(1)で得たメタデータスキーマの提供のために求められるレジストリの基本機能を明らかにしたほか,レジストリと接続して用いるメタデータスキーマの維持管理ツールの開発を進めた。(3)に関して,地域コミュニティを中心としてネットワーク上で提供される情報資源のためのメタデータ語彙,特に主題による分類のための語彙に関して研究を進め,公共図書館が発信するディジタルコンテンツを収集して得た内容の分布,岡山デジタル大百科を中心とする地域コンテンツ指向の主題分類語彙の特性など,地域コミュニティの情報資源のためのメタデータ語彙に関する基礎的な知見を得た。 また,本研究に関連して,Webアーカイビングのための基礎技術となる分散アーカイブによるアーカイブ高信頼化技術と文書の一貫性管理技術等の研究を進めた。 以上の研究成果に関して,国際会議,学術雑誌などで発表した。
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