2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳腫瘍の生物学的活性に基づく新しい病理診断基準の確立に関する研究
Project/Area Number |
15300113
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中里 洋一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10106908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平戸 純子 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (60208832)
佐々木 惇 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80225862)
横尾 英明 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (40282389)
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Keywords | 脳腫瘍 / 組織マイクロアレイ / 画像解析 / 免疫組織化学 / 神経組織特異抗体 |
Research Abstract |
1.研究対象のヒト脳腫瘍症例の収集を完了し、形態学的解析とデータ整理を行なった。解析した項目は、細胞密度、多態性エントロピー、腫瘍細胞核面積、核分裂像、MIB-1陽性率である。 2.脳腫瘍378例のティッシュマイクロアレイ標本を作製し、これについて免疫組織化学的検索を行った。免疫組織化学的反応はスコア化し、クラスター解析により分析した。その結果、脳腫瘍は7群に分類された。星細胞系腫瘍と乏突起膠細胞系腫瘍を識別する抗原、高異型度膠腫と低異型度膠腫を識別する抗原が見いだされた。これらを学会発表および論文発表を行った(伊古田ら,2006;Ikota H, et al.2006)。 3.収集した症例に関する病理学的解析結果について、学会発表および論文発表した(横尾ら,2006;Yokoo H, et al.,2006;Ohishi T, et al.,2006;伊古田ら,2006;中里ら,2007;Kinjyo S, et al., in press)。 4.膠芽腫におけるepidermal growth factor receptor遺伝子の増幅をchromogenic in situ hybridization(CISH)法で検索し、75症例中14例に遺伝子増幅が検出された。遺伝子増幅した細胞の腫瘍内での局在を詳細に解析し、その結果を学会発表した(宮永ら,2006)。現在、論文投稿中である(Miyanaga T, et al.)。 5.脳腫瘍のティッシュマイクロアレイ標本に対してCISH法を応用し、N-mycおよび、EGFRの遺伝子増幅を検索し、CISH法はティッシュマイクロアレイ標本の検索にも有用であることを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Benign pleomorphic astrocytoma in the hypothalamus -case report-.2006
Author(s)
Abe T, Inoue R, Isono M, Ishii K, Fujiki M, Kamida T, Kobayashi H, Kusakabe T, Kashima K, Nakazato, Y
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Journal Title
Neurol Med Chir(Tokyo) 46
Pages: 101-103
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