2004 Fiscal Year Annual Research Report
重度免疫不全NOGマウスを用いた再生治療モデル開発に関する基礎研究
Project/Area Number |
15300147
|
Research Institution | Central Institute for Experimental Animals |
Principal Investigator |
伊藤 守 財団法人実験動物中央研究所, 免疫研究室, 室長 (00176364)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外丸 佑介 財団法人実験動物中央研究所, 生殖研究室, 室長 (90309352)
山田 秀一 京都大学, ウィルス研究所, 助手 (20261133)
|
Keywords | 再生医学 / NOGマウス / ES細胞 / 異種移植 / 同種移植 / 分化 |
Research Abstract |
マウスB6由来GFP発現ES細胞をブレオマイシン処置同種肺に注入後、免疫不全NOGマウスの皮下または腹腔に移植した。移植後2週、4週および8週で、マウスを処分し、移植肺を蛍光実体顕微鏡で観察した。同時に、病理学的観察を行った。4〜8週で移植肺に蛍光を発する組織が認められた。病理学的な観察では、肺組織は完全ではないが部分的に肺構造が認められた。その肺の間質に蛍光を発する細胞が存在することが確認された。しかし、ES由来の肺構造をとらない組織も認められ、teratomaの発育も認められた。マウスES細胞から肺細施progeniorへのIn vitro分化実験を行ったが、肺細胞の形質を持つ細胞種の同定が難しく、現在までに確立はできていない。 ラットを使った異種移植の系で、同様の実験を行うために、ラットESおよびEG細胞の樹立を行った。双方ともにBlastocystからコロニーの形成は認められたが、培養による分化が激しく、維持が難しいことが明らかとなった。そのうち、分化が比較的遅いEG細胞を用いて、そのEG細胞をブレオマイシン処置GFP Tg SD rat肺に注入後、免疫不全NOGマウスの皮下に移植した。マウス同様、移植後2週、4週および8週で、マウスを処分し、移植肺を蛍光実体顕微鏡で観察した。移植肺は完全ではないが蛍光を発する組織が認められ、NOGマウスの中でrat肺が部分的に生存することが確認された。ただし、EG由来の肺細胞の存在の確認までは至らなかった。
|