2004 Fiscal Year Annual Research Report
神経系情報による外部機器の融合的制御システムの開発
Project/Area Number |
15300157
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 隆文 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特任教員 (50302659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 昌治 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90343110)
満渕 邦彦 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50192349)
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Keywords | 神経インターフェース / ブレインマシンインターフェース / 神経電極 / パリレン / 融合制御 / 神経信号 |
Research Abstract |
本研究は,神経系から計測した情報を利用することによって,あたかも自分の手足のように自在に動かすことのできる義肢や,自身の心臓のように循環中枢の指令によって必要心拍出量の変化に即座に対応可能な人工心臓などを開発することを目指して,(1)神経信号による外部機器制御システムを構築し,(2)制御対象に応じた神経系の出力変化特性等について検討を行い,(3)神経系と外部機器の融合的制御システムを開発すること,を目的とするものである. 今年度は下記の課題について研究を行った. 1.神経信号計測系の作成 神経信号を慢性的に計測するための計測系に関して,昨年度に引き続いて研究・改良を行った.具体的には,神経電極に関しては柔軟剣山型電極をベースにしたものだけでなく,流路を備えた柔軟電極を試作し,神経信号を計測しながら薬液を注入することを検討した.また,神経信号の長期の安定計測を実現するために,神経電極周囲での異物反応を抑えるためのコーティング剤等についても検討した. 2.神経信号による外部機器制御システムの構築 昨年度に引き続き,搭載したラットの運動野神経信号により制御される車両システムの開発を行った.また自律神経信号による人工心臓制御システムを構築した. 3.解析結果の評価と融合制御実証システムの作成 ラット運動野から計測された神経信号と,ラット自身の歩行速度との対応に関して解析を行い,計測した神経信号の弁別後の発火頻度によってラットの歩行速度の推定を行ない,それによって車両がリアルタイムに制御できることを示した.また,ヤギ自律神経系から計測した神経信号から心泊出量を推定する方法を検討し,自律神経信号による人工心臓制御の可能性を示した.
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Research Products
(6 results)