2003 Fiscal Year Annual Research Report
アクションリサーチによる教師の臨床的教育力形成プログラムの開発
Project/Area Number |
15300271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間科学部, 教授 (20116130)
秋田 喜代美 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00242107)
浅田 匡 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (00184143)
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Keywords | アクションリサーチ / オンゴーイング / 授業認知 / 教師の力量 / 授業分析 |
Research Abstract |
本研究は,教師の臨床的教育力に関わる要因を質的調査により把握し、それをもとに、アクションリサーチにより,子どもとの人間関係構築に関わる教師の臨床的教育力のためのプログラムを開発、実施することを目的とする。本年度は,教師の臨床的教育力に関わる要因を明らかにする。臨床的要因は複合的であるところがら、質的アプローチを主体に実施し、量的調査を併用して、その要因を把握した。質的アプローチとしては,オン・ゴーイング法とリフレクション法を用いて,主として小学校の教員を対象に,事例研究を行い,教師の実践的力量の特徴を把握した。授業に観察者として参加し,授業過程での認知を可能な限り内言し,授業後それをプロトコルに文字化し,授業過程と内言を対応させた記録を作成し,内言の意味を反省的に分析することで,授業認知の特徴を把握した。結果として,「子どもの学習状況から学習課題の適正を探る」「子どもの学習状況をとらえ、学習課題や授業展開を修正しようとする」「子どもの発言の意味を正しくとらえようとする」「子どもをできるだけ前面に出そうとする」などの特徴が授業事象と連動して把握された。 次に,現職教員200人を対象に「教科指導の力とその形成」「子どもと教師のコミュニケーション力とその形成」「集団的人間関係-子ども同士-の力量とその形成」「集団的人間関係-教師同士-の力量とその形成∫保護者とのコミュニケーション力とその形成」について,自由記述による調査を行いデータを得た。結果として,教科指導の力量と子どもとのコミュニケーション力は経験知を持っているが,集団的コミュニケーションと保護者とのコミュニケーションについての経験知は低いことが分かった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 生田孝至: "授業の知と教育技術"授業の知(梶田正巳(編))(,有斐閣). 第9章. 159-178 (2004)
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[Publications] 林なおみ, 生田孝至: "対話リフレクションにおける対話者のメンタ的機能の研究"日本教育工学会第19回大会講演論文集. 817-818 (2003)
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[Publications] 高橋健, 生田孝至: "観察者のオンゴーイングによる授業認知の事例研究"日本教育工学会第19回大会講演論文集. 819-820 (2003)
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[Publications] 後藤康志, 生田孝至: "受信・発信メディアに対する子どもの先有知覚に関する研究"日本教育工学会第19回大会講演論文集. 879-880 (2003)
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[Publications] Takashi Ikuta: "A Study of Children's Attitudes toward media in Japan"Annual Conference of the BERA 200 UK. (2003)
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[Publications] 梶田正巳, 生田孝至他: "授業の知"有斐閣. 278 (2004)