2005 Fiscal Year Annual Research Report
形成的学習のための行き来が可能な教材群による第二言語学習支援システム
Project/Area Number |
15300285
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
伊藤 紘二 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (20013683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊丹 誠 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (70212983)
原田 哲也 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (80189703)
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Keywords | 表現獲得支援 / 表現ノート / プロトタイプ表現ノート / 表現連関マップ / 穴埋め作文診断 / 意味係り表現 / 音声認識 / プロソディ学習支援 |
Research Abstract |
今年度は、日本語学習支援システムに集中して、大幅な改良を行なった。(1)任意のテキスト教材に表現ノートを付加し、ノートをたどる検索によって表現獲得を支援するシステムについては、ノートの雛形としてのプロトタイプを参照して、位置情報を待たせた表現ノートを作成する仕組みと、表現プロトタイプをマップに表示し、そこから関連表現のプロトタイプに移行することが出来て、こうして選んだ意味と形の表現使用例をノートで検索し、テキストリソースを複数表示して比較参照ができる仕組みを完成させた。(2)学習者が、テキストに関連づけて自分のメモを作成し検索できる自由度を持たせることと、評価実験については、次年度送りとした。(3)穴埋め作文診断システムについては、学習者が自立語を与えられて作文を入力する仕組みを完成させた。また、作文の診断を行なうシステムについては、元の文の解析から作られた意味かかり表現のかかりごとに、かかり方の表層表現を埋め込んでおき、自立語ごとに、そこにかかる自立語のかかり方を付き合わせる方法によって診断する仕組みを作った。これにより、意味かかり表現から複数の候補を生成し、オーサのチェックを通過した表層表現を意味かかり表現に埋め込んでおき、これと作文を突き合わせることで診断の幅を広げる方法の基礎が出来た。(4)任意のテキスト教材について、音声認識エンジンを用いて、読み上げ模範音声におけるピッチの測定とテキストとの対応をとり、テキスト上の任意の位置から音声を再生して、日本語のプロソディ、すなわちポーズとピッチを、チャンクとモーラの単位で表示することができるようになった。学習者音声も認識してモーラ単位で模範と並べて表示し、フィードバックをかけるための基礎が出来た。
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Research Products
(6 results)