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2003 Fiscal Year Annual Research Report

中国華北平原の地下水循環機構の理解に基づく地下水保全戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 15310006
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

近藤 昭彦  千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (30201495)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐倉 保夫  千葉大学, 理学部, 教授 (70153947)
唐 常源  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80251198)
Keywords中国 / 華北平原 / 水問題 / 地下水 / 水質 / 同位体 / 北京 / 天津
Research Abstract

本課題に先行する研究において申請者らのグループは華北平原中部石家庄付近における地下水調査の結果、華北平原の地下水流動の実態を理解するためには地形、ここでは扇状地と氾濫原、旧河道、の持つ水文学的機能とそれらの配列から水循環の実態を理解することができる、との仮説を得た。そこで、本課題では中国の2大都市である北京と天津を含む流域において地下水調査を実施した。これは永定河、白河の形成する扇状地上に北京が載っており、燕山山地から北京、天津を経て渤海湾に繋がる範囲に典型的な地形配列が存在するため仮説の検証に最適であると同時に、中国の中枢部であり、様々な水問題が生じている地域であるからである。
平成15年8月に地下水採水キャンペーンを実施し、多数の水サンプルを得た。分析は進行中であるが、これまでに得られている水質データからは扇状地の涵養と低地における流出を示唆する濃度パターンが得られており、今後の同位体分析によりこの結果が補強される予定である。
また、北京の水瓶である密雲ダム流域について、近年の流入量低下の原因を探るために、リモートセンシングによる植生解析を行った。その結果、燕山山地では近年、植生が回復していることが認められた。単純な仮説を立てると、森林の復活が蒸散量を増大させ、河川流量を減少させているということになる。しかし、森林の復活はダストの発生を抑えるための植林の効果でもあり、今後の解析により人間活動と環境変動の相互作用に関する実態の記述を試みる予定である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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