2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15310057
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
冨田 太平 徳島大学, 工学部, 教授 (50035622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 茂 徳島大学, 工学部, 助教授 (70175404)
加藤 雅裕 徳島大学, 工学部, 講師 (80274257)
藪谷 智規 徳島大学, 工学部, 助手 (80335786)
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Keywords | Incinerator fly ash / Heavy metal / Leaching / Percolation / Extraction / Immobilization / Calcium hydroxyapatite / Coprecipitation |
Research Abstract |
1.焼却飛灰の分析 蛍光X線分析装置(平成15年度購入)によって試料の焼却飛灰の元素分析を行った結果、Ca>>40%>30%>Cl, K, Na>>20%>>1%>Ti, Zn, Fe>0.1%>Pb, Cuが含まれていることが分かった。 2.飛灰中の重金属の溶出 溶離液として塩酸、硝酸、酢酸を用い、単通法およびバッチ法でZn, Pb, Cuの重金属の溶出挙動を調べた。溶出液中のZn, Pb, Cuの濃度をプラズマ発光分析装置(ICP)で測定した。 (1)単通法による溶出 約1gの飛灰をカラム(内径5mm,長さ50mm)に充填し、溶離液を単通し、溶出液量と溶出液濃度の関係を求めた。Znの溶出については、いずれの溶離液の場合も、酸濃度が濃いほどより短時間により多くのZnを溶出することができた。Cuについては、0.1Mの場合、硝酸>塩酸>酢酸の順でよく溶出したが、0.5Mのときは、0.1Mの場合よりも溶出量は少なく、硝酸>酢酸>塩酸の順であった。Pbについては、0.25M,0.5M塩酸>0.5M硝酸>酢酸であった。 (2)バッチ法による溶出 5gの飛灰と溶離液200cm^3を混合し、攪拌速度200rpmで攪拌して、溶出液濃度の時間変化を測定した。Znについては塩酸>硝酸>酢酸の順に良く溶出し、いずれも酸濃度が0.25Mより0.5Mのとき溶出量は大であった。しかし、硝酸で溶出したとき、約1時間後の時間経過とともに溶液のpHは徐々に増加し、溶出液中のZnの濃度は徐々に減少する傾向を示した。Cuは塩酸よりも硝酸や酢酸よってよく溶出した。また、Pbは塩酸、硝酸、酢酸によって溶出した。 3.カルシウムヒドロキシアパタイト(CaHAp)によるジルコニウムとチタンの固定 チタニウム水溶液にTi/Ca=1/10のモル比でCaHApを添加した場合、Ti(IV)を30分以内で殆ど完全に固定化することが分かった。同じようにCaHApによってジルコニウムを固定化できることが分かった。
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