2004 Fiscal Year Annual Research Report
プロリンペプチド異性化翻訳後修飾酵素の基質蛋白質フォーカスドプロテオミクス解析
Project/Area Number |
15310139
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高橋 信弘 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (80293017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舘川 宏之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (60251576)
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Keywords | プロリン異性化酵素 / 機能プロテオミクス / タンパク質相互作用 / 酵素基質 / 免疫抑制剤 / プロテオーム解析 / ゲノム科学 / 翻訳後修飾 |
Research Abstract |
本研究は、リン酸化・脱リン酸化とは異なるがタンパク質の活性制御を担う新たな翻訳後修飾として注目されてきているプロリンペプチド結合の異性化反応を触媒するペプチジルプロリルシストランスイソメラーゼ(PPlase)の基質タンパク質を網羅的に解析することを目的としている。本年度は、ParvulinファミリーのPPlaseについて、基質タンパク質の解析を継続すると同時に、シクロフィリンファミリー及びFKBPファミリーについて、クローニング・発現プラスミドの構築を行った。その結果、ヒトのhParvulinの相互作用タンパク質として、新たに50種以上のタンパク質を同定した。また、シクロフィリンファミリーについては9種類、FKBPファミリーについては4種類のPPlaseのクローニングとHA-FLAGタグを融合させた形での発現プラスミドの構築が完了した。hParvulinの相互作用タンパク質については、同定した内の27種類はリボソーム合成に関わるトランス因子であることが明らかになった。今まで既に報告したhParvulinに相互作用するトランス因子26種と今回新たに同定したものを合わせると、総計で53種類のリボソーム生合成に関わるトランス因子を同定したことになる。酵母菌で同定されたトランス因子との比較から、hParvulinは、ほ乳類のリボソーム合成の初期のリボソーム前駆体RNAの転写段階から、60S合成前駆体の後期に到るほぼ全ての段階に関わることが示された。シクロフィリン及びFKBPファミリーのPPlaseについては、ヒト細胞に一過的に発現させ、FLAG抗体ビーズでの回収・精製とその同定作業を開始した。同時に異なる生理的条件下での基質の違いを調べる目的で、発生初期での基質に着目して解析するための実験系の構築も開始した。ParvulinファミリーのPin1とFKBPファミリーのFKBP12をXenopus卵の4分割期にマイクロインジェクションすることで、前者については卵割が停止すること、後者については腹側に二次軸の誘導が起こることを確認した。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 今日の移植2004
Author(s)
高橋信弘
Total Pages
12
Publisher
日本医学館
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Book] 医薬ジャーナル2004
Author(s)
高橋信弘
Total Pages
13
Publisher
医薬ジャーナル社
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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