2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
青木 三郎 筑波大学, 文芸言語学系, 助教授 (50184031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹沢 幸一 筑波大学, 文芸言語学系, 文部教官助教授 (40206967)
杉本 武 筑波大学, 文芸言語学系, 文部教官助教授 (70196749)
砂川 有里子 筑波大学, 文芸言語学系, 文部教官教授 (40179289)
廣瀬 幸生 筑波大学, 文芸言語学系, 文部教官助教授 (00181214)
沼田 善子 筑波大学, 文芸言語学系, 文部教官助教授 (70189356)
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Keywords | 日中語彙交流 / 文法と談話 / 日仏対照言語学 / ドイツ語冠詞 / 認知文法 |
Research Abstract |
本年度の活動は,本研究チームの組織する対照プロジェクトセミナー,外部の講師を招いての講演会,特定のテーマに関するワークショップの三つを軸とした。 対照プロジェクトセミナーは,本研究組織のメンバーによる話題提供と関心をもつ教員,大学院生との議論が中心となった。(1)青木三郎「真実と事実の表現系」(H15.9),(2)廣瀬幸生「話者指示の領域と視点階層」(H15.10),(3)森芳樹「認知言語学と意味論」(H15.11),(4)砂川有里子「談話と文法の接点」(H15.12)以上4回の定例セミナーを行い,フランス語,英語,ドイツ語と日本語の対照的研究について論じた。 講演会は,(1)荒川清秀「日中訳語交流の諸相」(H15.6),(2)彭広陸「中国語の新語辞典に見られる日本語語彙の受容」(H15.6),(3)宮川繁「Argument structure and Distransitive Verbes in Japanese」(H15.7),(4)ベルト・ハイネ「文法化の諸問題」(H15.9),(5)Andrew Nevins「Movement without Agreement, Case, Inverse Case, or Otherwise」(H15.9),(6)Daniel Lebaud「Comment une langue met en scene le desir」(H15.11)の6件が行われた。 ワークショップは,(1)「日中対照語彙交流について」(H15.6),(2)「談話と文法」(H15.9),(3)「言語,との特別なるもの,特異なるもの」(H15.11)の3件が行われた。 以上の活動を通じて,諸言語と日本語が様々な諸相において対照的に分析され,記述と理解を深めることができた。
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[Publications] 青木三郎: "フランス語の伝聞形式"言語. 32・7. 36-42 (2003)
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[Publications] 砂川有里子: "文法的な文の類型が談話の主題展開に与える影響"文藝言語研究 言語編. 44. 133-160 (2003)
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[Publications] 杉本 武: "複合格助詞「にとって」について"文藝言語研究 言語篇. 44. 79-100 (2003)
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[Publications] 竹沢 幸一: "「ある」とhave/beの統語論"言語. 32・11. 61-68 (2003)
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[Publications] 沼田 善子: "現代語のとりたての体系"日本語のとりたて. 225-241 (2003)
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[Publications] 廣瀬 幸生: "H2Oをどう呼ぶか-対照研究における相対主義と認知主義"言語. 32・6 32・7. 80-88, 78-87 (2003)