2003 Fiscal Year Annual Research Report
大平正芳関係文書の整理・公開・保存および研究基盤の創出に関する調査研究
Project/Area Number |
15320085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小池 聖一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (70274024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 知己 政策研究大学院大学, 政策研究科, 日本学術振興会特別研究員
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 政策情報研究センター, 教授 (30011323)
有馬 学 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
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Keywords | 大平正芳 / 目録 |
Research Abstract |
今年度、大平正芳記念館所蔵大平正芳関係文書について整理を一応終了し、保管作業も合わせて行った。同時に、中間報告書として大平正芳関係文書目録を作成(再校校正中)。 本目録では、小池が解題を執筆した。このなかで、大平正芳関係文書の生成過程、大平正芳文書中の政策文書「潮の流れを変えよう」の文書学的考察、採録文書の概要、史料紹介を行った。 本目録は、解題部分50頁、録部分157頁、3802文書分のデータを収録している。今後、大平正芳関係文書については、PDF化してweb上での公開、ないしは、保存を中心としたマイクロフィルム化を企画・検討している。中間報告書については、多数印刷し、二年後の完全公開に向けて各方面に配布し、史料の活用に関する広報ともなると考えている。 同時に、最終報告書の作成にむけて、関連史料の収集をはじめ、坂出市郷土資料館所蔵の津島寿一関係文書の収集を行った(津島は元蔵相、大平郷土の先輩)。また、関係史料の収集のため、沖縄および伊勢市等に出張し、沖縄関係文書と藤波孝生関係文書の調査をおこなった。また、次年度の本格調査のため、国立国会図書館憲政資料室、政策研究院政策情報センター等において予備的な調査を行った。 今後の最終報告書にむけて報告書執筆者を増やし、出版も目途に入れた研究活動に移行すべく、研究打合せを行った。具体的には、有馬が大平の思想と文章、伊藤と武田が政治史・政局を担当、小池が外交と選挙を担当し、他に外交・財政・派閥(宏池会)で各一名を追加する予定である。これに伴い、大平関係者からインタビューも予定し、その人選等も行っている。
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