2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15320103
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 定良 青山学院大学, 文学部, 教授 (40059788)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 雅博 青山学院大学, 文学部, 教授 (90181164)
鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
下田 淳 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20244402)
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50272620)
佐々木 洋子 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (30332480)
|
Keywords | 史学 / 西洋史 / 西欧史 / 東欧史 / 地域 |
Research Abstract |
本研究は、近代ヨーロッパという広い時間的・空間的範囲を対象に、帝国・国民国家・地域の歴史的関係を問うものである。そのため、各地域の専門家による研究を基礎にして、三者の位相を問うことが基本的な研究方法となる。この考察の基礎となる作業は、各研究者それぞれの研究対象地域に関する文献・史資料の収集およびそれらの分析である。 本年度は、計画の最終年度であった。そのため、研究の総括としての論文集出版を準備として、研究会および合宿が行われ、そこで個別研究報告がなされた。 報告の方向性については、以下の三つが挙げられる。まず、西南・中部ドイツの領邦における事例研究である(「19世紀バイエルン王国における支配の正統性の創出」「領主裁判所記録に読む18世紀後半ドイツ農村住民のメンタリティ」「涜神と啓蒙のはざまで-18世紀ドイツ・バイエルン農村地域の宗教文化-」「地域と権力-ヘッセン大公国の1848/49年革命」)。次に、国民的マイノリティに関する分析(「国民国家・地域・マイノリティ」、「両大戦間期ドイツの『国境・在外ドイツ人運動』」)。第三に、帝国と地域の関係を問うもの(「英語帝国主義? 帝国・国民国家・地域、地域に根ざす(写される)帝国」)。 また、研究協力者の割田聖史がドイツ・ベルリンおよびポーランド・ポズナンにおいて史料・文献収集をおこない、プロイセン枢密文書館、ポズナン国立文書館などにおいて、19世紀のプロイセン国家におけるポーランド人に関する資料を収集した。
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Book] 歴史学「外」論2005
Author(s)
下田 淳
Total Pages
171
Publisher
青木書店
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より