2004 Fiscal Year Annual Research Report
親族データベースおよび系図の利用に関する応用人類学的研究
Project/Area Number |
15320122
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
杉藤 重信 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
中澤 港 群馬大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40251227)
窪田 幸子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80268507)
中島 豊四郎 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (90247601)
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Keywords | 親族データベース / 家系図作成ソフト / 親族研究 / コミュニティ支援 |
Research Abstract |
研究計画第二年目の平成16年度に実施された事項は以下の通りである。 (1)平成16年11月、開発中のアプリケーション「アライアンス」を2.0にバージョンアップした(6月にはアライアンス1.0をマイナーバージョンアップしている)。データベースエンジンを無償のものに切り替え、完全に無償で提供できるようになった。また、「ウェッブ・アライアンス」(家系図作成アプリケーションで、アライアンスをウェッブに移植)のベータ版を作成した。ウェッブサイトを再整備しユーザの便宜を図った(物品費)。(http://study.hs.sugiyama-u.ac.jp/alliance/) (2)平成16年10月8日よりサーバ機器を更新し、CPUやメモリー等のマシン・スペックの向上を図り、アライアンス・プロジェクトにおけるサービスの向上を図った(物品費) (3)平成17年2月7日に運用中のサーバがクラッキングされ、約一ヶ月のサービスストップを余儀なくされた。これの回復に費用を費やした(物品費)。3月にオーストラリアに出向く予定であったが、やむなくこの費用を充てた。 (4)杉藤が、平成16年11月25日にオーストラリア・キャンベラ市において、アボリジニ研究所(Australian Institute of Aborigines and Torres Islander Study)主催の「Conference 2004」において、「Kinship Database and Genealogy as a Backing tool for Aboriginal Communities : Alliance Project」と題して発表。また、同日、オーストラリア国立大学大学院社会科学研究科において「Study of Kinship Database : Alliance Project」と題して発表)、本研究の成果の一部を発表した(旅費)。 (5)日本人口学会の機関誌『人口学研究』に杉藤の「人口学研究における家系図研究の可能性」と題する小論が掲載された。 (6)平成16年度は、オーストラリア等において、現地コミュニティ支援の実践をおこなうことを予定していたが、現地の都合で訪問できず、発表とアプリケーションのバージョンアップが主体の研究となった。来年度は最終年度であるので、実装できていない部分の開発や現地コミュニティ支援のためのツールとしての「アライアンス」を用いた支援手法の開発を期したい。
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