2003 Fiscal Year Annual Research Report
市町村合併に伴う国民健康保険制度および老人保健制度改革に関する実証的研究
Project/Area Number |
15330013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
加藤 智章 新潟大学, 法学部, 教授 (90177460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉田 聡 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90261263)
関谷 勝 新潟大学, 医学部, 助教授 (10115040)
國武 輝久 新潟大学, 法学部, 教授 (30018113)
台 豊 新潟大学, 法学部, 助教授 (90345489)
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Keywords | 国民健康保険 / 老人保健制度 / 市町村合併 / 保険者機能 / 医療保障 / 医療計画 |
Research Abstract |
新潟大学内部での研究会に加え、(1)平成15年11月27日、國學院大學経済学部助教授根岸毅宏氏から「老人保健制度を通じた地域間再分配」と題するテーマのもとに、研究会を開催し、地域間再分配機能を検証するためのデータ収集およびデータ処理のノウハウについて、専門的知識の提供を受けたほか、市町村合併に伴う国民健康保険制度の分析に関する留意点等について、議論した。 また、(2)平成16年1月31日には、早稲田大学法学部教授島田陽一氏から「派遣労働者の社会保険法上の地位に関して」と、岡山大学法学部教授西田和弘氏「社会保障法領域における情報公開・個人情報保護法制の意義と課題-保健・医療・福祉のネットワーク化」というテーマのもとで研究会を開催した。前者の報告については、保険者機能の広域化に伴う情報公開・個人情報保護の問題点について、後者については、医療保険改革における中心的課題ともいえる非典型的雇用契約労働者の現状や問題点を中心に、意見交換を行った。 さらに、新潟県の市町村国保に関する基礎データを入手し、現在、平成15年11月及び12月に入力を終え、現在、分析方法や具体的な合併パターンに関する処理方法などの検討を行っている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 加藤智章: "社会法判例研究-夫の経営する会社から監査役として報酬を受けていた妻につき、厚生年金保険法59条1項所定の「被保険者の死亡の当時その者によって生計を維持したもの」との要件に該当しないとしてなされた遺族厚生年金不支給処分が取り消された事例-"法政理論(新潟大学). 36巻3/4合併号. 472-491 (2004)
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[Publications] 国武輝久, 石田千代子: "介護保険の利用とその選択基準に関する実証的研究"法政理論(新潟大学). 36巻2号. 1-98 (2003)
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[Publications] 臺 豊: "社会保障に関する地方公共団体の憲法上の責務について"季刊社会保障研究. 39巻4号. 308-315 (2004)
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[Publications] 倉田聡: "『医療保険者』の法的位置づけ"けんぽれん海外情報. 59号. 14-18 (2003)
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[Publications] 倉田聡: "社会保険の本質について"週間社会保障. 2237. 26-29 (2003)
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[Publications] 加藤智章: "下井隆史先生古稀記念 新時代の労働契約法理論 「強制加入の手続と法的構造」"信山社. 556 (2003)