2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト冷戦時代のロシア・中国関係とそのアジア諸地域への影響
Project/Area Number |
15330030
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 明 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10012460)
中野 潤三 鈴鹿国際大学, 国際学部, 教授 (70319408)
吉田 修 広島大学, 法学部, 教授 (60231693)
荒井 信雄 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10316284)
|
Keywords | 国境 / ロシア / 中国 / アジア共同体 / 上海協力機構 / 北方領土 / 北朝鮮 / 南アジア |
Research Abstract |
平成17年度は、最終年度にあたるため、最終業績の作成および内外での成果発表及び交流に重点を置いた。なかでもロシア・中国関係のアジア諸地域への影響という観点においては、1)中ロの国境問題の最終決着が日ロの国境問題に与える影響と教訓、2)近年の中ロ関係の発展がユーラシア地域の新秩序形成に与える深度、3)ロシア・中央アジア・中国・南アジア・東南アジア・日本・朝鮮半島に跨る様々な国境問題の実態と趨勢、4)ロシア極東をめぐる中ロ関係の歴史と展望、5)ロシアの対中国及び東アジア外交の現状などについて、精緻な分析を行い画期的な結論を得た。成果の詳細は、別途、研究発表などを参照。 研究課題に関する、平成17年度の成果は以下の通り 1 当該研究課題の成果還元に関する国際会議・セミナー・研究会などの開催 (1)2005年5月9日-30日:スラブ研公開講座として「ユーラシアの国境問題を考える」(講師として、分担者の石井明、吉田修が)。成果は地元誌『しゃりばり』に掲載。2006年5月に北大出版会から刊行予定。 (2)7月6日:セミナー「ロシア極東:歴史的パースペクティブのなかで」(ロシア語)。A.トロポフ(ロシア極東国立歴史文書館)「ロシア極東アルヒーフの地域史研究への参画」N.トロイツカヤ(同左)「ロシア極東アルヒーフ文書における日本と日本人」張宗海(黒龍江省社会科学院歴史研究所)「ロシア極東への中国人移民問題:実態と歴史」。 (3)11月20日:国際政治学会大会(札幌コンベンションセンター)で部会「アジア・ユーラシアの国境問題を考える」。下條正男(拓殖大)、木村汎(拓殖大)、石井明、吉田修、岩下明裕で組織。国境問題を軸とした共同研究の主要成果。 (4)11月21日:セミナー「ロシア外交と東アジア」(英語)。A.ルキン(モスクワ国際関係大学東アジア上海協力機構センター長)V.デニソフ(ロシア連邦元北朝鮮大使)。 (5)2006年12月17日:セミナー「日ロ関係の今後」。岩下明裕『北方領土問題』(中公新書、2005年)を軸に、袴田茂樹(青山学院大)、斎藤元秀(杏林大学)、杉本侃(経団連)、荒井信雄ら多数の日ロ関係専門家と討議。 2 当該研究に関する海外での成果報告など (1)2005年6月 「中国ロシア地域協力と発展会議」国際会議(ハルビン)にて成果報告(ロシア語) (2)2005年11月 AAASS大会(ソルトレイクシティ)にて成果報告(英語) (3)2006年1月 戦略研究所(ロンドン)主催の上海協力機構に関する国際会議にて成果報告(英語) (4)2006年3月 モスクワ国際関係大学・ロシア科学アカデミー東洋学研究所・スラブ研究所で研究成果交換
|
Research Products
(7 results)