2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15330092
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
北村 敬子 中央大学, 商学部, 教授 (70055242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 悦男 中央大学, 大学院・国際会計研究科, 教授 (00296740)
冨塚 嘉一 中央大学, 大学院・国際会計研究科, 教授 (10147001)
石川 鉄郎 中央大学, 商学部, 教授 (00147000)
浅倉 和俊 中央大学, 商学部, 助教授 (90231878)
佐藤 信彦 日本大学, 経済学部, 教授 (20225981)
|
Keywords | 利益概念 / 財務業績 / 包括利益 / 財務報告 / キャッシュフロー / 当期純利益 / 営業利益 |
Research Abstract |
前年度に行ったアンケート調査をクロス分析し、各種の利益概念の有用性について引き続き検討した。その結果、わが国においてはまだまだ従来型の純利益概念が経営意思決定においても投資意思決定においても重視されていること、キャッシュ・フローに関しては特定目的の限定的な意思決定においてはある程度利用されていることが判明した。これらのアンケート調査結果に基づき、上場企業の何社かの企業経営者、公認会計士等の実務家に、各種利益概念の有用性について聴き取り調査を実施した。さらに、アメリカ、オーストラリアおよび台湾に出張して、企業経営者、大学教員さらには公認会計士に利益情報に対する関心の大きさ、その利用目的等について聴き取り調査を実施した。さらに、各種利益概念と包括利益概念について、日本会計研究学会の若手の教員を招き、研究会を実施し、その理論的研究と実証的研究の実態を報告してもらい、われわれ研究員一同の共通の理解を得ることができた。次年度においても引き続きこの方向で研究を持続すると同時に、最終年度として、会計理論の再構築にむけて、財務会計の基礎的諸概念の明確化に関しての研究に着手する予定である。最終的には発生主義会計の枠組みにおけるキャッシュ・フロー情報を共存させる会計理論のフレームワークを検討してみたい。
|
Research Products
(5 results)